とはいえ、簡単なチラシの作り方ではありません。
1dayセミナーに参加のお客様が、あまり労せず顧客が集まりやすいような事業体の広げ方について、お話をしました。
集客の基本 – 現在の経済状況を理解する
今回のテーマは集客の基礎ということで、一見すると、キャッチコピーの作り方や、広告の書き方がメインのお話のように見受けられますが、実は少し違います。
日本経済の発展状況に合わせて、打つべき手がある、という根本的な所からお話ししました。
既存事業 vs 新規事業 – 労力と成果のバランス
国内総生産(GDP)が低下し、人口が減少していく中で、特に労働人口が大幅に減少している状況があります。
今までのように、優秀な人材が安価で会社に来てくれることは厳しいのではないか。
そして市場規模がさらに小さくなる。
この経済状態でどうやって事業を広げていくかが課題となります。
たとえば、既存の事業で集客するコストと、新規事業で新しいお客さんが来やすい事業に領域をスライドするコストでは、どれぐらい労力が違うのかを比較しました。
業種業態にもよると思うのですが、もはや今となっては既存業種にこだわる方が、八倍ぐらい不利という計算結果が出ています。
そういう状況なのです。
事業の位置付け – 目指すべき方向性を決める
こうした状況の中、具体的にどのようにやっていくか。
特に事業の中でのポジションについて、具体的に考える必要があります。
たとえば、飲食業を営んでいらっしゃる方の場合。
ヘルシー路線に行くのか、ファミリー向けに行くのか、働く人向けに行くのか。
あるいはもう少し食べに行きやすいようにお得感を出すのか。
そう考えると、飲食業のベストな事業展開方法は、時代によって柔軟に変えていかなければいけないかもしれません。
他にも古くから畳業を営んでいらっしゃる方が、高齢化で働けなくなっていき、会社を終えたり、廃業したりするところがあります。
そういう部分のサポート事業領域を移していくことや、取り扱い商品を変えていく等、さまざまな例が考えられると思います。
本業として続けていくために、広告費に多額の費用をかけることが成功の鍵という考え方は、ますます厳しくなっています。
そうなると、無理をしなくても事業を拡大できる方法について考える必要があります。
「あまり無理をしなくても事業を拡大できる方法」について具体的に考える必要もある、といったお話もさせていただきました。
成功のイメージ – 成功時の問題を先読みする
事業を新しく動かすには、いろいろな資金がかかります。
意外とコストがかかりにくい方法を調べていなかったり、事業がうまくいった場合のイメージができていない方が多いです。
広告費をあまりかけずにお客さんが集まる素晴らしい成功体験はあると思います。
しかし、事業が成功すれば当然、従業員数や生産設備が足りなくなることがあります。
生産量の増えた商品の配送問題や、増えた生産設備を今の敷地のまま配置することができるかどうか。
配送にしても、トラックを増やすならトラックを停める敷地が必要です。トラックが増えれば運転手も増やす必要があります。
事業が成功した時、例えば工場を郊外に移す必要がある場合も出てきます。
このように、設備を増やすことに伴う、さまざまな問題がでてくるでしょう。
机上でそろばんを叩いても、実際の忙しさや大変さをイメージしないと、うまくいかないことがあります。
そのため、次のステップをどのくらい想定できているかは重要です。
そして、具体的にどの自治体に移転すれば、補助金や助成金が出るかも含めて調べることや考える必要があります。
この段階を後回しにする人が多いですが、最初に考えなければいけない部分です。
商品やサービスについて考えるのは、その後です。
サービスや商品の開発 – マーケットと顧客の需要を予測する
事業が実際に忙しくなると、どの程度の設備が必要かなどをイメージできたら、具体的なアクションプランが明確になってきます。
たとえば、単価を決めようと思ったらお客様の回転率をまず考えなければいけません。
それから、回転率に基づいて目指す売上げ額が具体的に出てきます。
回転率と売上の相関関係がわかれば、単価が大体決まります。
そして、その単価に基づいてサービスを決めていく。
その結果、市場において、ファミリー向けや法人向けなど、さまざまなポジションが定まっていき、顧客の需要が見えてきます。
市場の中で、どのポジションならお客さんが殺到するかが、見えてくる。
そういう順を追った考え方について、今回はご説明させていただきました。
リアルマーケティングマスタースクールは、地元で頑張る中小企業の皆さまのために、これからもさまざまな情報をお伝えしたいと思います。
以上が今回の内容になります。
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