この1day講座は、会員限定のクローズセミナーで、テーマに応じて最新のマーケティング情報や経営メソッドなどが提供される場です。通常は講義とワークを組み合わせて進めるスタイルですが、今回は特別編として、ある会員企業の経営課題に共に取り組む内容となりました。
セミナー風景
クローズセミナーでの学びと参加企業の課題解決
参加者のアンケート結果から、今回の講座の内容を紹介します。
通常は、特定のテーマに焦点を当てて深堀りしていくことが一般的です。
例えば、SNS活用法やYouTube戦略など、1つのテーマを中心に学びを得ることが多いです。
しかし、今回の講座では、1つの企業を巡る多岐にわたる経営課題に向き合う良い機会となりました。
売上の停滞から浮き彫りになる成長促進の必要性
数年にわたる微増と微減から、成長の促進が必要な課題が明らかになりました。
小さな企業の大きな課題
会社の規模が小さいため、社員個々の能力やパフォーマンスが次第に低下していた側面がありました。
特に、世代交代が進むべき社員層の更新が滞っていたのです。
現場と経営の両立
そのため、社長業をする余裕がほぼない状況。そして、それが会社の運営に支障をもたらしていました。
それだけにとどまらず、会社の移転の必要性も浮上し、その過程で社員と経営陣の連携が求められました。しかしながら、移転の決断が難航していたのが現状でした。
セミナーの焦点は、初めは新規事業にありましたが、その後、現在の課題解決が最も優先すべきと判断されたのです。
それに伴い、ご本人の許可を得つつ情報を共有し合い、セミナー参加者だけでなく会社の社員も同時に会議に参加する形で進行しました。
そして、参加者全員で問題解決に取り組み、具体的な改善プランを実行する方針が確定しました。
問題解決への共同取り組み
経営問題においては、時間とリソースの確保が欠かせません。
人員の配置見直しからスタートし、最終的にはどのような決断をする必要があるのかを考えました。
具体的な例として、人材の問題や世代交代の手順についても話し合いました。
私自身は、この講座において「一緒に解決しましょう」というスタンスで取り組んでいますが、多くの会社が人のために協力して問題解決に取り組む姿勢は素晴らしいです。
また、この講座を通じて会社の規模に関わらず、多くの会社が同じような課題に直面していることが明らかになりました。
問題解決のステップは、共に取り組む姿勢が不可欠であり、具体的な方法やプランを共有することが成功への鍵だと感じました。
では、参加者の感想について、簡単にお伝えしていきます。
グループディスカッションの力
1. 新たな課題の発見
また新しい課題が出てきました。先を見せてくれるので、準備の時間が取れるのが助かりますが、大変です。
この課題は、社員の世代交代や、新しい事業を始める際の場所の選定などに関するものです。
他の参加者の客観的視点を持つことで冷静に判断できる側面もありますが、自社の観点からは、現在の敷地内で効果的に事業を展開できるのではないかとの考えも生まれます。
このような側面からも、グループでのディスカッションは、客観的な判断力を高める助けとなるでしょう。
2. 従業員の高齢化への対応と働き方の最適化
自分も少しですが似たような経験があったので、胸が痛くなりました。
世代交代についてのコメントです。
長い間一緒に働いてきた仲間たちが定年を迎えるとき、やはりそのまま去ってほしくないという気持ちが湧き上がります。彼らの経験と知識を活かし、これまで通り一緒に働いていってほしいと思うのは自然なことです。
しかしその一方で、業務の効率を落としたり、何かを犠牲にしてそのままの形で続けるか、選択が難しい局面もあります。
新たな選択肢を探すと同時に、これからの方針を検討する必要があるでしょう。
また、再教育や再雇用を検討する際には、業務内容を変えていく必要があります。そして、元々の業務を引き継ぐ人は誰になるのか、新しい社員を採用して育てることが選択肢となります。
社長自身も限界がある中で全てをカバーすることは難しく、永遠にカバーし続けるわけにはいきません。そのため、胸が痛むこともあるでしょうが、さまざまな決断が求められる現実があります。これについては皆さんと共有できる思いではないでしょうか。
3. 企業課題：人材育成における新たなルール確立の重要性
自分のこととして、とても耳が痛かったです。ありがとうございました。
人材育成の課題、特に規律の確立は、容易なことではないですよね。
これらを明確にするためには、寛容な姿勢だけではなく、規則を明確にしていくことが必要です。ルールを分かりやすく整備し、明文化していく。
社長の意向を徹底的に共有し、ルールとして根付かせる取り組みが欠かせません。こうした新しいルールの導入は、多くの企業にとって重要な課題となるでしょう。
4. スケジュール管理と納期設定の工夫による効率化
月火水木金。働き方を参考に取り入れたいと思いました。預かり日数の件も、価値が上がることがわかりました。
この部分は、働き方についての示唆を受けた感想ですね。社長さんの忙しさと現場の課題に触れています。
特に、今回の会社のケースでは従業員の高齢化が進んでいることから、新しい従業員を入れて働き方を変え、全体でカバーするような仕組みを作る必要があります。
社長が高齢の従業員のサポートに時間を割いてしまうことで、新しい従業員の採用と育成がどうしても後手に回りがちになります。
しかし、週40時間労働が基本とされる中で、1日8時間、週5日の出勤が主流です。この限られた時間の中で、さまざまな仕事のタスクをこなさなければなりません。
では、どのようにして労働時間を有効に使えるのでしょうか？
移動に追われる日々が、作業の進展を妨げる要因です。
そこで、特定の日には製造に集中し、別の日には打ち合わせを集中的に行うという方法を提案。
また、納品に関しても、近いエリアの仕事を同じ日、同じ曜日にまとめることで移動時間を削減。
予定を絞り込み、作業に集中できるようにすることがポイントです。
これにより、労働時間を増やすことなく、作業の品質と効率を向上させることができます。
スケジュールの調整って、簡単そうで実は意外と難しいですよね。
実際には、突然の電話やクライアントの依頼などでスケジュールが乱れることもあります。そうなると、無理なスケジュールがどんどん積み重なってしまいます。
例えば、外出先で資料がない状況でクライアントからの依頼があると、まさにピンチですよね。そんな時に、やり取りの順番を考えることが大切です。このポイントについては、別の動画で詳しく説明する予定です。
そして、大切なのが納期の設定です。
無理なスケジュールを避けるためには、納期を工夫することが重要です。お客様には余裕を持った納期を設定し、短納期をご希望の場合には特急料金を設定することも考えてみましょう。
商品のクオリティが高い場合、納期を延ばすことでお客様にとっての価値が高まることがあります。
一方で、クオリティに自信がない場合は、かなり不利な状況になってしまいます。
一定のクオリティを満たされているところは、納期を延ばすことで単価が上がるのです。
こういったお話をしたことによって、価値が上がる仕組みを理解されたとのコメントをいただきました。
ぜひ、スケジュール管理と納期設定の工夫を通じて、仕事の効率と品質を向上させてみてください！
5. 他社課題から学ぶ：新たな知見と成長のチャンス
セミナー内容が変更になったが、仲間の問題を話し合う時に、自社の問題でもあると思い、ためになりました
最後のコメントになります。
皆さんから寄せられたコメントを見ると、仲間や知り合いのために何かできることがあれば、手助けしたいという気持ちをお持ちのようです。
今回のコメントにあるように、他社の問題を通じて、それぞれの会社や組織内の課題が浮かび上がってきます。
セミナーの後に、参加者の方に投げかける「今日はどうでしたか？」の質問も、今回ばかりは「今日は良かったでしょ」と言ってしまいました。
参加者の方からも、自社内でも改善が必要な点が見つかり、共感の声が上がりました。皆さんから肯定的な反応が返ってきたのもうなずけますね。
自分が誰かのために力になることで、自分自身の問題も解決できる。
この考え方は、実際の行動に移すことで成果を生む素晴らしいアプローチです。
こうした学びや気付きは、グループでの共有や現場での実践を通じて深まります。日々の仕事においても、他の視点を取り入れることで新たな発見があるかもしれませんね。
さらに、メールセミナーもご用意しておりますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
本日は以上です。
「1Dayセミナー：スケジュールが乱れる日々からの脱却！他社の課題から学ぶ納期と品質を最適化する秘訣」の動画版はこちら。
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