人手不足が原因の長時間労働、個人でできる対策とは?

働き方改革

0「最近どうですか」というお話をすると
「やっぱり忙しくて」「なかなか時間がなくて」という回答をされる方がいらっしゃいます。

世間話としては「大変ですね。頑張ってくださいね。」で済むのですが、現実問題それが常態化しているのは経営上問題ではないでしょうか。

今回はそういった問題を解決するためのご提案です。

対策の前に長時間労働の原因の見つけ方

対策の前に長時間労働の原因の見つけ方について、まずお話したいと思います。

先ほどもお話したように「なかなか時間がなくて」「残業が多くて家に帰れないんですよ」といったお話はよく聞くのですが、よくよく考えてみてほしいです。

はたして「仕事が忙しいから」は、長時間労働の理由になるのでしょうか?

簡単に言ってしまうと
「仕事が忙しい」=「仕事をこなせばいい」です。

そしてあなたが長時間労働せずにすむ方法は必ずあるはずです。

もっと言えば、代替え人員がいれば基本的には長時間労働しなくてすむはずです。

つまり「代替え人員がいない」ということが問題ではないでしょうか?

仕事が忙しいから長時間労働になってしまうのではなく、代替え人員がいないからしわ寄せがきてしまう。

そしてもうひとつ。
仕事が一時的に、もしくは季節ごとに繁忙期が集中してしまうという業種業態もあるかと思います。
たとえば年度末や、お正月前など。

「とても忙しいときがある」という状況はどの業種でも当然あると思います。
しかし「365日ずっと忙しい」となると、何かが間違っているとしか思えません。

どうしてずっと忙しいのか。
案件が重なっていくのはなぜなのか。

そこを分解して原因を探っていかないといけないです。

ただ「忙しい」という言葉だけに答えを求める。
あるいは「忙しい」という言葉だけで済ませて流してしまう

それでは結局、長時間労働はなくなっていかないのではないか思います。

人手不足だから長時間労働?その対策にはこれが有効

人手不足と長時間労働は必ずしも一対になる関係性ではありません

長時間労働になってしまう原因がわからない場合は、問題に向き合っていないだけと言えるのではないでしょうか。

たとえば以下のような状態である場合、

・一年のうち2/3以上の日数が長時間労働である。

・勤務時間が週に40時間超えている。

・土日も休みがない状態である。

これはもう普通ではないです。
何かしらのやり方を変えなければいけない状態だと思います。

手を打っていないだけで、手を打てば状況を変えることができるかもしれません。

たとえば繁忙期と閑散期のように波がある業種の場合。
一年の半分以上が繁忙期であるのはおかしいと思わなければいけません。

1週間だけ、あるいは年度末のひとときだけ「忙しい」なら理解できます。
しかしそれが常態化しているのであれば、なぜその時期に忙しさが集中するのかという問題を是正しなければいけないです。

多くの人が「年度末だから仕方がないんです」といったかたちで思考停止してしまうことが多いのですが、弊社が関わらせていただいているクライアントさんの多くは問題解決に成功しております。

そして人員を追加する以外に、そもそも繁忙期と閑散期の波を減らすという努力をしていないというところもあると思います。

思考停止することなく「長時間労働は解消できる」という事実を見つめ直し、改善できるところは改善していかなければいけません

「忙しい」と言うばかりで解消方法を考えない、という前提を変えないことには、何も変わりません

個人でもできる長時間労働の対策、結局はこれ

長時間労働になってしまうという問題を解決するには「あなたでなくてもできる」と考えましょう。

特定の人だけが長時間働く必要はありません。

長時間労働しなくても解決できる方法はあります

そのためには、人に任せられる部分がどこなのかをはっきりさせる必要があります

どうしても「ここだけは人に任せられない」という部分以外は誰かに任せましょう

社員さん、あるいは新たに雇ったパートさん。
もしくは外部の方に任せる。

私もピンチの時は、外部に積極的に任せることで回していけることがとても多いです。
1人で抱えるのではなく、人手を頼るということが重要だと思います。

受注量のコントロールをする努力をしていなかった方も、多々いらっしゃるようです。

「頼まれたから仕方がない」
ではなく、企業としてそのあたりの努力をする必要があると思います。

「お客さんからのオーダーだから」と際限なく受注してしまってからでは遅いです。

すべてのオーダーを滞りなく処理することができなくなり、結果的にトラブルになってしまう可能性が高くなります。

もし一時的にたくさんオーダーが入る場合
先延ばしにできるものは先延ばし。
もっと前倒しで受注できるものは前倒しにする。

受注時期を調整して受注量のコントロールをした方が、結果的には平穏に過ごせる
なおかつ能率が上がっていくことになると思います。

忙しくなるとさまざまなトラブルを引き起こす要因になります。

そしてトラブルが起こることによって、足を引っ張られることも増えます。
ですので、そもそもトラブルが起きないような解決策を考えていただくと良いでしょう。

そのためにも、先延ばしにできるものは計画的に割り振る
道徳的には、今日できることを明日に延ばすなとは言いますがそう簡単にはできるものではありません。

先延ばしにできるもの。
前倒しにできるもの。
それぞれの予定を意図的にずらすことによって忙しさの波を平準化することができる。

受注発注の波を平準化することによって、作業能率もかなり変わってきます

コツとしては「なんでも即リアクションしない」
これなら個人でも計画的に進められるのではないかと思います。

最後に

リアルマーケティングスクールではこういった地元の中小企業の問題解決にさまざまなテーマをもって情報提供しております。

他にもWebサイト等でこういった働き方の問題などあげておりますので、ご参考にしていただきましたら幸いです

本日は以上です。

「人手不足が原因の長時間労働、個人でできる対策とは?」の動画版はこちら。

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