女性が現場に来るとお客さんが気を使ってしまう。女性の割合が少ない建設業ならではの悩みと解決について

働き方改革

近年は働き方改革や職場環境の改善など、各企業さんで様々な取り組みをされていると思います。

しかし長い歴史の中で築き上げられた業界の文化的背景が弊害となり、いろいろな軋轢が生じてなかなかうまくいかない、とお困りの会社さんも決して少なくないです。

当社の方でも、無料オンライン相談でクライアント様からこのようなご相談をいただきました。
今回はそちらのお話を共有したいと思います。

女性の割合が少ない建設業、お客様が驚いてしまうケースも

建設業というと重たい荷物を運んだりしないといけないですし、元々は男性中心の社会だったこともあってどうしてもそういった先入観をお持ちの方が多いかと思います。

お客様の方も面会の際には「当然男性が来るだろう」という風に思ってらっしゃる方がほとんどなので、実際にやって来たのが女性だとそれだけで驚いてしまいます。

しかも問題なのが、女性が一生懸命に働いてくれているのにも関わらず「女の子」として扱う。
「女の子に荷物を持たせて良いのか」「こんな重い物を運ばせるとはどういうことだ」というような考え方をしてしまう。

本人からしてみたら良い迷惑でしょうし、あまりにも行き過ぎれば女性蔑視と捉えられてもおかしくないことなのですが、どうしてもそういう風に捉えられてしまう。

逆に経営者側としても、お客様にネガティブなイメージを持たれるのではないかということで心配になり、扱いに困ってしまうようなケースはやっぱりあると思います。

建設業の女性が現場で経験する悩み


このような現場では、建設業ならではの女性の悩みというのは少なくないと思います。

中でも多いのは、腕力が強い方が使えるという認識が文化的に根付いてることです。
力仕事が多いからこそではありますが、それによって序列が決まってしまう風潮がより男性社会というイメージを際立たせ、女性の居場所を奪っているのではないでしょうか。

あるいは休みをなかなか取れない。

一日でも休みを取ったらサボりと同義である、休みを取ってはいけないという同調圧力が少なからずあると思います。
少なくとも平日月曜日から土曜日までは必ず出勤。
問題があれば日曜日でも祝日でも駆けつけないといけないという形は少なくないです。

そして時間に関しても、早く上がることは間違い、遅くまで働くほど偉い。
あるいは夜中に来て現場のことを心配している方が偉いという考え方。

完全にやってはいけないことです。

労働時間を守らないことは法令違反にあたるのですが、それができない人間は使えない。
そういった差別的な考え方が根強く残っているような現場が少なくないように思います。

女性が活躍する建設業に、これからの課題と解決策

ではこれらの問題に対して経営者は実際どのように取り組めば良いのか?
どう風向きを変えていかなければいけないのか?

もちろん法令遵守は当然のことですが、それでもお客様や取引先の方が業界に根付く悪しき文化に取り残されてなかなかイメージを書き換えられない、崩しきれないようであればやはり経営者・上長がいろいろ取り組まないといけないです。

やることは決して意見を戦わせるとかではなく、雰囲気を変えていくだけで十分だと思います。

たとえば経営者や上長の方から率先して、女性スタッフに評価を与えるように心がける。

「君はすごく頑張ってくれているよ、とても頼りになるよ」というように、人が見てる前で褒めるようにする。
自信に繋げてあげるということはすごく大きな意味があると思います。

そしてお客様にも褒めていただけるように雑談で話を促す。

お客様の前で「うちのスタッフはすごく頑張ってくれてて助かるんですよ」とか「彼女がうちの主力なのでかなり期待しています」といったことをお話する。

そうするとお客様の方も「女の子」から「女性のスタッフ」という風に見る目が変わり、相応の評価を下さるようになる。
少なくとも会話の中ではそうですよねと同調していただけるので、空気的な流れが変わってくることも少なくないと思います。

そしてもう一つ大事なことは「女性だからこそ向いてる作業がある」という意識を持つことです。

特に建設現場で働く女性の場合、フィニッシャーとして活躍が期待できる方が多いと思います。

納品直前の仕上げ段階ともなると、かなりきめ細かい作業になってくるので女性の方が向いているということはよく言われます。

その他にも現場の清掃であったり美装工事後の管理というような作業なんかはすごく向いているとよく言われております。
最近では内装工事の監督を女性が担当することも結構増えています。

やはり女性の方は男性に比べて細かいところまで気づきやすいですし、お客様が同年代の同性別であることも多いので、価値観を共有しやすいことが有利に働いていると思います。

それを本人にはもちろん、お客様にも伝える。

女性であっても男性とは違う視点から活躍できる部分はたくさんある、重要な役割をこなすことができるということを知ってもらう

そうすることで男性社会であるという風潮であったり、現場に女性がいることに違和感を持つような空気感を変えていくことが今後の建設業にとって有効な手段になるのではないかと思います。

最後に

最後にリアルマーケティングマスタースクールでは、地元で頑張る中小企業のための問題解決をご提供しております。

ご相談いただきましたら、現状お困りの問題点から改善ポイントをお伝えさせていただきます。

無料オンライン相談も受け付けておりますので、そちらの方も遠慮なくご利用ください。
詳しくはWebサイトの方をご覧いただければと思います。

今回はこれで以上です。
ご参考にしていただけましたら幸いです。

女性が現場に来るとお客さんが気を使ってしまう。女性の割合が少ない建設業ならではの悩みと解決について:動画版はこちら

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