社長が現場を離れるのはもはや義務、やる気のある社員に教育していく方法

働き方改革
今回は当社のオンライン相談の中で出たテーマについて、皆様と情報をシェアしたいと思い、この記事を書いております。

内容としては従業員さんとの仕事の関わり方についてです。

あらかじめ申し上げておきますと、今回のお話は社長さん方にとって少し耳の痛いお話かも知れません。

ですが皆様の将来に関わる重要なお話をしているつもりではございますので、是非ご理解頂けたらと思います。

現場から離れられない それは仕事を理解していないから

さっそく厳しいタイトルからのスタートですが、文字通りです。

どうしても工場が心配だとか、製造や品質が心配だという事で社長さんご自身が最前線に立たれるということが結構多いと思います。

それも特に責任を取る為など明確に目的がある訳ではなく、ただ何となくついトップの人が作業に参加してしまう事が結構多いと思います。

それに対して「社長さんのお仕事は本当にそれで合ってるんですか?」という疑問がどうしても出てきてしまいます。

そして実際にそういった方のお話を聞いていると決まって
「社員に任せるのは不安だから」とか
「なかなか仕事を覚えてくれないから」など、
あたかも社員さんに問題があるかのようにお話される事が多いです。

ですが本来社員さんというのは、社長さんを映す鏡のような存在です。

要するに社員さんの能力に疑問を感じるということは、社長さんご自身に何か問題があるのではないかと正直思います。

実際社員さんは一生懸命作業しようと思っていても、明確な指示がなければ全力で働く事ができません

今一度考えて欲しいのですが、まずご自身でお仕事の内容を理解し、しっかり細分化して指示を出す事ができているのか

厳しい言い方ですが、社長さんご自身がお仕事を理解していなければ、社員さんの能力について口出しするべきではありません

そもそも今までご自身で作業されている時こそ、ご自身の気分やさじ加減でやっていたのではないかという疑問が結構出てくる事があります。

やる気の無さそうな社員はただ迷っているだけ 判断基準を教育すると人は育ちます

続いて「全然やる気がなくて成長しない社員さんがいる」とご相談される件についてです。

こちらも結構多いご相談ですが、一見するとやる気のない社員さんはどこの会社にもいます。
当然うちの会社でもそういう方はいます。

正直熱意がなかなか伝わってこないとか、この作業楽しくないのかなと思ってしまう事はあります。

とはいえ全員とは言いませんが、そういった社員の半分近くはどう動いたら良いか分からないから迷っている状態である事が多いです。

表情から活気を感じられないのはやる気がないからではなく、どうすれば良いか分からない自信のなさからという事はよくあります。

当社の社員指導でも
「ちゃんと分かりやすい判断基準を用意できてなくてごめんね」となるようなケースは未だにあります。

そしてこういうお話をすると、
明確な判断基準を細かくマニュアル化する事と解釈される事もあるのですが、別にそこまでする必要はありません。

ロボットのように精密な作業を要求せずとももっと単純に
例えば何をしなくて良いか
「これ以上は頑張らなくてもこれだけできたらOK」という判断基準の線が欲しいわけです。

要するに「お部屋の掃除をしなさい」だけだと、どこまで綺麗にして良いのかわかりにくいです。
何が重要なのかをハッキリ伝えないと無限に拭き掃除をしてしまうような状態になってしまいます。

それに対して「床掃除だけで良いよ」など明確な判断基準があれば
「机の上や窓は大丈夫だな」と自分のやるべき事を理解できるかと思います。

その辺りが社員教育においてとても重要だと思います。

特に何をやってもダメに見える社員さんほど元々教わっている量が少ない

「こういう品質は大事にしないといけないよ」
「ここはそんなに重要じゃないからやらなくて良いよ」とか
「これは外注さんに任せたら良い」

というような判断基準が全然伝わっていない事がすごく多いと思います。
それに加えて、数値化が可能であれば全て数値化するべきです。

社員さんに対して
大体このぐらいで」とか「考えたら分かるだろ
みたいな曖昧な指示を出すような方がいらっしゃるのですが、
正直ご自身の気分やさじ加減で指示されても、従業員さんが混乱するだけです。

なので可能な部分はハッキリとした条件分岐・判断基準を与えてあげる必要があります。

その基準を与える事ができていなければ、それは指示する側の実力不足です。

ご自身がそもそもお仕事について理解できていないという事ですので、まずは改めてお仕事について勉強しなければいけません

その辺を改善するだけでも会社の動きはかなり変わるのではないかと思います。

製品が心配?教えてる時間がない? 社員を教育する義務を果たす効率的な方法

社員さんが育たないのは教えられていない事の裏返しである」というのが最後のお話です。

厳しいようですが、社員さんにお仕事を任せられないのは社員さんが学ばないのではなく、社長さんや上司の方が教育義務を果たせていないからです。

他の業務で忙しいとか段取りができないなど色々理由があるとは思いますが、それによってお仕事を覚える・学ぶ機会がそもそも社員さんには与えられていない状態な訳です。

それなのに「あの社員は全然仕事を学ばないから任せられない」というのは非常に酷な話ではないでしょうか。

やはりどうしても時間が取れない、忙しくてなかなか教えられないというのはよくお伺いします。
しかしだからといって教育義務を果たさない訳にはいきません。

週40時間労働とするなら、せめて平均して週5時間はトレーニングと面談をしなければならないと思うようにしてください。
つまり1日1時間は何かを教えないといけないという事です。

最初は大変だとは思いますが、結局はいつかやらないといけない事です。

それに毎日教育や社員面談に費やす時間を均等に分けて行えば、結果として後々生じる可能性のある問題を未然に防ぐ事ができるかと思います。

その上お仕事をしっかり理解できる社員さんが増えれば、後はその人達に教育義務を引き継ぐ事ができるようになるので、是非そのような時間を取り入れられる事をオススメします。

今回は以上となります。

正直かなり耳の痛い話だったと思います。
そして私自身も辛い思いをしながら一歩一歩進んでいます。

また是非ご参考にして頂ければ幸いです。

社長が現場を離れるのはもはや義務、やる気のある社員に教育していく方法の動画版はこちら

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