「中小企業の政策を考える会」サテライトのレポート – 2023年の「骨太の方針」に迫る

中小企業の政策を考える会
こんにちは。
中小企業の働き方と業績向上に貢献している、リアルマーケティングマスタースクールの代表、島田です。2023年7月に大阪で行われた「中小企業の政策を考える会」のサテライトイベントのセミナーレポートについてご紹介します。
この時の勉強会はこちら⬇︎

【成功する経営者は政策を読む!】中小企業経営者のための「骨太の方針」解説セミナー!
【成功する経営者は政策を読む!】 中小企業経営者のための「骨太の方針」解説セミナー! 皆さん、「骨太の方針」ってご存知ですか? これは政府が次年度の予算や大事な課題について示す方針で、正式には「経済財政運営と改革の基本方針...

1. 2023年7月大阪開催「中小企業の政策を考える会」のサテライトの概要

今回のテーマは「骨太の方針」と呼ばれるもので、正確には「経済財政運営と改革の基本方針2023」です。毎年、政府の方針がどう変わるかを発表するイベントですね。

これまで私は、毎年「骨太の方針」の変遷や注目ポイントなどを音声等で解説してきましたが、今回は内閣府政策統括官であり、経済財政運営を担当する方がスライドを用意して説明してくださいました。その内容をみんなで学びました。

骨太の方針の要点と2023年の焦点

発表内容は、ご承知の通りです。
現在の総理大臣の方針は「新しい資本主義」に向けて、構造的な改革を進めることが焦点です。

以前は「日本企業は、どんどん海外展開を」という色合いが強かったですが、正式版では「海外のお客様に、日本の物をいろいろ買ってもらおう」というアプローチが強調されました。

また、中堅から大手企業へのステップアップを支援する施策が比較的大きく、中小零細企業への支援が少なくなる傾向があること、女性の社会進出の促進、予算の増加なども発表されました。

今回の勉強会も多くの方々が参加し、アンケートもたくさんいただきました。これらのアンケートを通じて、当日の内容を知ることができると思います。

2.セミナー参加者の声とその意義

1. 政府の考え方に初めて触れる貴重な機会

本日はありがとうございました。今回はじめてこのような勉強会に参加させていただきました。政府の考え方が少しわかった気がします

普段あまりこういったセミナーに参加されない方で初めてセミナーにご参加いただいた方からご感想をいただいています。
政府の方針について初めて理解を深める機会となったようで、有益な情報を得られたという印象が伺えます。

また、会場内の音声に関する不具合があり、ご参加の方にはご迷惑おかけしました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。

2. 新たな事業計画の展開のヒント

新事業の計画をリライトする必要が出てきました。ちょうどタイミングが良かったので、助かりました

こちらは、複数の店舗を運営されている方です。
事業計画は、各企業ごとに作成されていることが一般的です。
求人募集に力を入れている方や、個々の従業員の給与向上による施策を行っている方も多いと思います。

しかし、今回は国が「骨太の方針」で示すように「人を雇う方が良い」という意向があります。
その方針に従って、「雇用を増やす」方針へのシフトが有利です。
DX時代においては、人材不要論という短絡的なニュースが多いですが、それだけが全てではないというポイントを強調したお話でした。

3. 骨太の方針の理解と事業計画の重要性

骨太の方針を読み解く聞きなれない言葉をわかりやすく説明していただきました。今後の事業の方針を国の骨太の方針と擦り合わせていけるように計画を立てます。良いきっかけをいただきました。ありがとうございました

こちらも複数の企業を経営されている方です。

私自身も学生時代にはまったく想像もしなかったことですが、小さな会社とはいえ事業を進める際には、国が「こちらに注目すべきだ」という追い風で進むのと、「あちらは避けておくべきだ」という向かい風で進むのでは、社会の圧が全然違います
生き残っていくための風圧に大きな違いを生むということがわかりました。

補助金を取ることだけが目標ではなく、もちろん私たち自身の努力で成し遂げる意欲も重要ですが、同時に国の方針に沿った事業展開の重要性を考えることも大切です。

たとえば、「雇用を増やす」ことや「新たな事業を展開」すること、あるいは「新たなジャンルに進出」することなど、国の方針と一致させた戦略を遂行する。
国の方針に沿って行動することで、風向きが大きく変わり、成功への可能性が広がることを確信しました。

4. 政策変更の動向を理解する意識

毎年しっかりと聞いて、変遷を理解できるようにしていきたい

こちらは、また別の事業計画を持つ方のコメントです。

そうなんです。
「骨太の方針」は毎年発表されています。
継続して注視していると、政権が変わるたびに微妙なニュアンスの違いがあることが分かります。

これを毎年聞いておくことで、政策変更の動向が見えてきます。これから進むべき道がおぼろげに見えてくるのです。

規制の緩和や強化、以前とは違った方向への変更など、さまざまな変化があるかと思います。
これまで追い風でやってこれた企業も、今回の「骨太の方針」をチェックしてシフトチェンジしていくところもあるでしょう。

毎年「骨太の方針」を参考にすることで、より良い判断ができるのではないでしょうか。

5. 国の考えを事業計画に活かす

本日は骨太の方針について学びました。政府の考えを知ることで、国の方針に準じた事業計画を立てる際の有益な情報を得られました

また、別の事業を展開されている方の声もありました。

単一の事業を進める場合とは異なり、複数の事業を抱えていると、事業計画の重要性が一層高まります
エネルギーやリソースをどの分野にどれだけ割り振るか、社長のエネルギーも限られていますから、どこにどれだけのリソースを注ぐかを慎重に考える必要があります。

このような事業計画を具体的な行動計画に結びつけていくためにも、国の政府の考えに基づいて戦略を練ることが重要です。
さらには、どの階層の人材にどのような役割を担当させるかも検討する必要があります。こうしたテーマが、事業計画の成功に向けて重要な要素となってくるのではないでしょうか。

今回も簡単に振り返ってみました。
多くの方からコメントをいただきましたね。今回のセミナー後、参加者の皆さまと懇親会を行い、意見交換が盛り上がる場となりました。こうした活発な意見交換が、今後の展望に繋がることでしょう。

3.次回の「中小企業の政策を考える会」へのご案内

リアルマーケティングマスタースクールではこれからも毎月、大阪での「中小企業の政策を考える会」を皆さまに無料でご案内、開催させていただきます。

ご興味をお持ちの方は、毎月のテーマと併せて、お申し込みページをご確認いただけます。ぜひそのページをご覧いただき、お申し込みいただければ幸いです。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
今回は以上となります。

「中小企業の政策を考える会」サテライトのレポート – 2023年の「骨太の方針」に迫るの動画版はこちら。

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