求人を出しても来ないのは給料が安いから?応募がない時にとるべき対策とは

経営

業種によっては人手が足りない。
求人を出しても採用ができないどころか、そもそも申し込み自体が来ない。
そのようなご相談をいただくことが多いです。

今回はこの問題について、根本的な対策方法をお話したいと思います。

申し込みがないのは給料の安さだけ?

求人を出しても申し込みがない原因について、やはり「給料が安いからですか?」といったご相談がとても多いです。
もちろん求職者側としては少しでも給料が多い方が良いのは当然のことでしょう。
とはいえ実際は給料を少し上げたところで、申し込みが来るようになるとは限りません。
それはなぜなのか。

そもそも給料というのは、求人票に書かれている雇用条件の中の一つでしかありません。
当然ですが求職者は給料以外の雇用条件もしっかり見ています。
その雇用条件に納得したら、そこで初めて申し込みを決意する。
逆に言えば給料が良かったとしても、他の条件が納得いかなければ申し込んではくれません

たとえば求職者に求めるお仕事のレベルが高すぎる
必要な資格などがハッキリしていれば大体のレベルはわかると思いますが、そうでなければ一体どれだけのスキルが求められているのかがわからない。

難易度がわからないので「このお仕事、本当に自分にできるのかな?」と自信が持てず、申し込み断念されるケースは多く見受けられます。

それと同時に、お仕事の内容が明らかにキツそうな場合にも敬遠されがちです。
求人票でわかる部分だと、たとえば「年間休日が他の企業より少ない」とか「平均残業時間が多い」とかがありますね。

中にはこのような条件でも応募してくれる人も少数ながらいらっしゃいます。
とはいえ、そういう人は大抵「求人票をしっかり読んでいない」か「早く就職先を決めないといけない」と焦っている人だと思います。

しっかりと求人表を確認した上で納得して応募してくれる人は、基本的にいないものと思った方が良いです。
やはり待遇面が明らかにキツいと思われてしまったら、求人を出しても厳しいと思います。

それ以外にも募集側が見落としがちな部分として、スケジュールが挙げられると思います。

典型的なのは、早朝始業・深夜終業ですね。
始発に間に合わなければ遅刻が確定」「仕事終わりが終電ギリギリ」というようなスケジュールで働き続けるとなると、肉体的・精神的にかなり無理があります。

加えて日曜日・祝日・元日でも来てくださいとなると、求人のハードルは更に高くなっていきます。

同じように出張に関しても、飛行機を利用しなければいけない。
そのスケジュールにも気を配らなければいけないとなると、どうしても敬遠されてしまうかと思います。

給料が安くても求人の応募が来る典型的パターン

給料が安くても求人に応募してもらえる
そういうケースも当然ありますよね。
ではそういった求人は、今までのお話とは何が違うのかですね。
それを理解してもらいやすいように、一つの業種を例に簡単にご説明します。

典型的に人気のある業種・業界と言えばWeb業界ですね。
実際はブラックなケースがほとんどです。

納期に追われて残業を強いられ、時には寝袋を用意して会社で寝泊まりする。
それが当たり前なのがWeb業界なのですが、それでもWebデザイナーの募集は結構な人気業種だったりします。
それはなぜなのかということですね。

まず一つ目に、コンピューターの前に座ってできる部分の魅力が大きい事が挙げられます。
普段からパソコンを使うのが好きな人であったり、デザインをするのが好きな人がいますよね。
そういう人たちにとっては、日頃の趣味の延長線上として見えています。

実際には準備作業だったり示唆的なお仕事を積み重ねていかないと制作物を作れないのですが、やはり外側から見たイメージは「趣味がそのまま活かせるライトなお仕事」に見えている人が結構多いのだと思います。

そしてもう一つ。
Web業界はかなりポピュラーでもあるので、将来的に独立も考える人も多いと思います。
あるいは在宅ワークがしやすい事も魅力的に見えている

実際そうですよね。
在宅ワークがしやすいと、将来的なステップアップのイメージがハッキリしやすい。
現実どうこうは別として仕事の内容が予測しやすく、将来をどう使えるか先が見えやすい。
そういう安心感で応募が多い事が挙げられます。

求人に申し込みがない時にまずやるべき対策

ではWeb系のお仕事のように、求人に申し込んでもらうためには今の求人をどのように変えていくべきか
その対策について簡単にお話します。

まず根本的な方法として、ハローワークに出している求人を見直す
一番酷いパターンとして、求人票を見直したら応募可能期限切れている事が意外とあります。

なのでハローワークの求人票が正しい条件、正しい情報になっているかをまずは確認する。
小手先のテクニック以前にそれがしっかりできているか。
問題はそこからです。

そして労働条件の確認です。
時間帯の条件だったり休日の条件。

募集側の都合としては「この時間からこの時間は働いてもらわないと困る」と思う部分はあるのでしょうが、求職者側としても「この時間からこの時間は到底働けない」となるとそのままの条件ではかなり難しいです。

特に子育て世代の人に来ていただこうと思ったら、やっぱり休日出勤だったり残業ありだと当然厳しいですよね。
それを理解したうえで、会社としては求職者が働きやすい条件を提示しなければいけません。

たとえば子どもさんが熱を出してしまってもカバーできる体制を整える。
あるいはテレワークを導入するなど。
なんせ企業にとっては人材が全てです。
それを肝に銘じて、少しでも求職者に歩み寄るだけでも応募が増える事は少なくありません

最後に働く内容について
この辺りも当然、いかに求職者目線になっているのか。

当社でもついやってしまうのですが、募集職種が「一般事務」とかだと何をすれば良いのかがわかりにくいですよね。
ですから、できるだけ具体的に記載する

私がやっている事ですと、たとえばYoutubeだったりブログだったりで「このようなお仕事がしたい・このような働き方がしたいとお考えの方に来ていただきたいです」というかたちで長文を載せていたりします。
このようにWebサイトを使ったりSNSを使ったりして、実際の働くシーンを理解していただきながら応募を広げる方法も結構効果があるかもしれません

最後に

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そして今回のような求職・求人や採用・育成など、様々な解説をWebサイトで公開しています。
そちらの方もご参考にしていただければ幸いです。

今回は以上です。

「 求人を出しても来ないのは給料が安いから? 応募がない時にとるべき対策とは」の動画版はこちら。

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