だいたい問題になっているのが、やはり仕事を教えられない。
思ったように活躍してくれない、問題ばかり起こされる。
だから嫌だという形です。
問題が起きないように、社員さんに業務を任せていくにはどうしたらいいかという話をお伝えしたいと思います。
仕事を部下に任せるのが苦手だとこんなデメリットが
先が見えない状態で常に命令通り全力疾走させられる社員さんは疲弊しています
最初に、人に仕事を任せることが苦手な人は、アクセルかブレーキしかないという人が結構多いです。
こういう人は、指示の仕方に問題があることが多いです。
「この部分はゆっくりでいい」という説明もなく、初期段階からフルアクセルで走らせる。
「これ、いつまでにやればいいですか?」「なる早で」みたいなことを言う人がいますが、期限のはっきりしない指示の仕方、そういうのは良くないです。
やはり先が見えない状態で、頼む業務が全部急げ、という状態ですと社員さんは常に緊張状態に置かれるので、疲弊してしまいます。
そうすると、だんだんと全ての業務が後回しになっていきやすいです。
優先順位をはっきり付けてあげて、休めるところは休ませてあげるというのが指示をする時のコツです。
業務がボスに集中してる時、あなたは怖い顔をしてます
次に、ボスであるあなたが部下に仕事を振る時、先回りで色々なことを考えなければいけなくなる。
そうすると返って仕事を教える方が一時的に、手いっぱいになるというミスを犯すことがよくあります。
手いっぱいの状態の時、あなたはすごく怖い顔をしていると思います。
多分僕もそういう失敗を結構してると思います。
怖い顔をしているボスに、周りの人たちは大事な報告や、連絡、
相談をしようと思えるでしょうか?
しやすいわけがないです。
質問や相談を受けやすいような環境作りをちゃんとしていかなければ、育つものも育ちません。
失敗したら叱責するという環境では人は不正を起こします
最後に、上司としては部下が失敗をしたら叱りたくなります。
感情的に何かしら文句を言いたくなるのが、人間だと思います。
しかし、「失敗をしたら叱責する」というシステムだと叱責されている側は怒られたくないはずなので、失敗した事実を隠してしまったり、逆に失敗したのに成功しているかのように振る舞ったりしてしまいます。
結局は、後で見た時に実は大変な事故が起きていた、ということにつながりやすくなるのではないでしょうか。
そのため社員を育てる目的での叱責は、企業としては逆効果になりやすいということを知っておくべきです。
では、どうすればいいのでしょう。
社員に丸投げ!仕事を任せるたった一つのコツ
任せてから社長が口を出すと信頼関係がブチ壊しに
まず社員さんに任せて、ある程度作業が進んでからですが、その後に社長さんが、ああでもないこうでもないと口を出すと「これやっていいって言ったじゃない、こうしなさいってあなた言ったじゃない」という形で信頼関係がブチ壊しになります。
スティーブジョブズみたいに、周りに何を言われてもへっちゃらなスーパースタッフばっかりだったらいいんですが、普通の会社員さんはそうではないです。
傷つくメンタルを持っているので、やはりそこは考えてあげなければいけない。
社員は批判が出ないことを優先する職種、リスクは社長しか取れない
そして社員さんは、先ほども叱責の例でお話しした通り、批判されることや叱られることがやはり一番嫌なのです。
つまり、問題が出ないということを優先します。
成果が出ることより、問題が出ないことを最優先するのが社員さんという職種です。
何が言いたいかというと、リスクを取るのは社長さんしかできません。
そのため社員さんに企画を考えてほしい、社員さんにリスクを取ってこれをやってほしいと望むのは、無理と思わなければいけません。
無理だという前提で、職務を分解していく必要が当然あります。
権限と委任する作業範囲を明確にすることで社員さんが活躍しやすい環境に
それと権限の問題です。
権限と委任する作業範囲をここまではやっていい、ここまではやってほしい、これ以上は確認してほしいという範囲を明確にしないと社員さんが活躍しにくいです。
発進したは良いものの、先行きが見えないためにブレーキを踏みながらアクセルも踏まされている。
どこまでフルアクセルで行って良いのか判断がつかず、社員さんにフラストレーションが生じてしまいます。
ここは徐行運転でいけばいいのか、ここは運転するべきじゃないのか、判断できる基準ラインをはっきりしてあげるといいと思います。
仕事を任せるときも責任はボスに、失敗を防ぐためのメカニズムとは
失敗は全て任命者責任
そして仕事を任せる時も責任は、当然ボスにあります。
失敗を防ぐためのメカニズムのお話です。
返すがえす失敗した責任は、任命者にあります。
アルバイトの失敗は、教える社員さんの責任です。
任命責任のある管理職にミスを起こさせたのは社長の任命責任
社員さんの失敗は、教える上長の責任です。
任命責任のある管理職にミスを起こさせたのは社長の任命責任
上長の失敗は、つまり社長さんあなたの責任です。
当たり前のヒエラルキーですね。
うちの会社でも、いつも言っています。
最終的には僕の責任ということで、うちは社員が失敗したらみんなの前で僕が謝る。
「指示が悪くて申し訳ない」といつも言っているので、それと同じ理屈です。
今お話しした通り、管理職がミスを起したのは社長の任命責任なので、そこはよく考えていただきたいという部分です。
権限を厳密に規定していれば越権部分で社員から質問が来るシステムに
そして権限ですね。
権限を厳密に規定さえしておけば、判断基準のラインを超える部分になると社員さんから自動で質問が来るはずです。
「これ以上進んでお客様に確認するのは越権ですよね」「こちらの資料食い込んでいくのって越権ですよね」「この提案するのって越権ですよね」と境界線がはっきり分かっていることによって、このような確認の質問が来るし、社員さん側も質問がしやすいと思います。
このやり方をすることで、ある程度の業務を社員さんにお任せ出来て、なおかつ権限の判断基準ラインを超える部分は社員さんから確認が来る。
うまくいっていなければ、その都度教えてあげて、失敗しないようにコントロールすることが出来るのです。
やはり権限の管理が肝心です。
問題が起きてから文句を言うのではなく、社長さんが権限を明確にしておけば越権した時すぐにブレーキかかるので、そういう仕組みを作るのが一番だと思います。
さあいかがだったでしょうか?
リアルマーケティングマスタースクールでは、地元で頑張る中小企業のために、問題解決を提供しております。
これらの社員さんの働き方の問題はいろいろWebサイトにも上がっております。
ご参考にしていただければ幸いです。
本日は以上です。
「仕事を任せるのが苦手なボスへ、丸投げのコツと失敗した時の責任の取り方」動画版はこちら。
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