骨太の方針2022は人への投資がビジネスに?簡単に解説します

経営

今年も骨太の方針が発表されましたね。
選挙前のこのタイミングで発表されました。
内容について、簡単に解説したいと思います。

骨太の方針の原案を分かりやすく解説します

昨年までは仲間内で音声などの方法を使って情報共有をしていましたが、今年の骨太の方針については、皆さんとも情報共有したいと思います。
他のYouTuberさんが気にしないような原案との比較も分かりやすく解説していきます。

ご存じの方ばかりだと思いますが、一応骨太の方針についてはポピュラーにいわれていますが、内容は経済財政運営と改革の基本方針です。
毎年、閣議決定されているものです。
今回は2022ということで、今年の分になります。

いつもであれば、少し前のタイミングで原案をインターネットでダウンロード出来るように広められ、その原案を閣議で正式決定してから発表するという流れになっています。
その原案から出てきたものが、閣議決定でどれほど変わるか。
原案の部分で省庁それぞれの言い分があり、それが政府の方針としてまとめていくことでどのような変化があるのかというのが注目ポイントだったわけです。

ところが、今回は閣議決定の内容も原案に近い形になっています。
つまり、変更するところが少ない。

今までの中で、最も変更するところが少ないのではないでしょうか。
政権それぞれのやり方があると思いますが、今までになく省庁の言い分が通っている内容になっているということです。

骨太の方針2022は人への投資が最大の目玉


今回の最大の目玉は、「人への投資」がテーマになっているといわれています。
そして、その投資の軸になっているのが、
DX (Digital Transformation|デジタルトランスフォーメーション)」もしくは「GX (Green Transformation)|グリーントランスフォーメーション)」への重点投資
今回からはGXへの重点投資が強調されている部分が非常に多いです。

人材についても、DXやGX集中的に投資したい。
カーボンニュートラルに向けての活動だったり、デジタル化だったりでしょうか。

DXが出来るような人材。
他の仕事に就いていた人達に色々トレーニングさせたり、学習させたりすることによってDXの業界へ移行させていこうという流れ。

あるいは、後で話しますが、なかなか職業的に厳しい場面にいる人もDXの業界へ移行させて、限られた人口の中で人材を移動させていく。
DXやGXへ重点的に投資していく」というのが今回のテーマになっています。

そして、もう一つは民間代理店への本格的な権限移行です。
国が出来ることは限られています。
政治が出来ることには限界があり、行政が出来ることにも限界がある。

限られた人員で100%ミスなく業務を遂行するのは不可能。
そのため、多くの代理店に委託しています。
後々振り返ってみた時に、代理店が行政だったり、場合によっては立法を担っている面もあったのではないかと言われる始まりの年なのかもしれません。

今年から本格的に民間企業が色々なところで力を発揮する。
今まで行政がやっていたことを肩代わりするような形で進んでいく。

そうすると、そこにビジネスチャンスがあったり、逆にいうと搾取されたりする面があることでしょう。
今までと同じような制度でもやり方が変わり、私たち民間企業としては戸惑う部分があるのではないかと予測されます。

支援の輪がどこまで行き届くのかという話で、多かったのはいわゆる「ロスジェネ世代」です。
年齢でいうと50代ぐらいですが、その中で就職氷河期で辛い思いをしてきた人達がいます。

特に、派遣切りという形で厳しい目に遭ってきた人達。
そういった人達がもう一回社会へ戻っていけるように、安定した仕事を受けられるようにという支援を一昨年、昨年ぐらいから色々手を打たれていましたが、今回も重点的にやっていくというお話になっています。

それと同時に、骨太の方針にある記述の中で、今回は高齢者や障がい者の支援に対する記述が少なくなってきている。
やはり重点的な投資の科目からも外れています

それと、青少年の育成に関してもほぼ外れている
国が狙っていることであるDXへの移行というのが、メインテーマになっていると分かるような感じになっています。

骨太の方針2022はスタートアップに有利な施策も


今回はスタートアップです。
会社を起す起業家さん達にとっても有利な施策
かなり大きいです。

政府の本気度が見えます。
手段はわかりませんが、とにかく本腰を入れてやると骨太の方針に書いてある。
「資金面で起業家さん達を支援するのは本気でやりますよ」というように起業支援をする意向を示しています。

特に、新しくビジネスを起こされる場合は、無担保で保証人がない形で融資も進めていきます。
起業支援を今後も継続していく」ということが骨太の方針に書かれています。

ですので、新しくビジネスを始められる方にとってはかなり有利になるのではないかと思います。
場合によっては、一つの会社で事業ごとに分社化し、会社の色々な人材から社長に指名するという考えも決してあながち間違いではないと思われます。

はっきり明文化されているのは、事業再構築です。
今までのビジネスモデルと異なるビジネスモデル。
特に、DXやGXを絡めた事業再構築を応援していく方針になっています。

そして、生産性の向上でしょうか。
既存業種にしても、もっと生産性を上げるような形への改革に対しては、資金の投入を続けていく。
骨太の方針としてはっきりと事業再構築と生産性向上と書かれているので、やはりこういったところで資金的なバックアップを受けられる可能性が非常に高くなっている

控えめな表現をするとそういうことです。
ここにビジネスチャンスがあるのではないでしょうか。

そして、スタートアップの件数についても5年間で10倍にしたいという明確な数値目標が出ているので、ここからは何が何でも色々な新規事業という形の支援が確実に手厚くなっていくことが予想されます。
私としても新規事業を年に色々とやっていますが、「今後もまた新しい事業をやっていこう」と勇気づけられるような骨太の方針の発表でした。

最後に

リアルマーケティングマスタースクールでは、
地元で頑張る中小企業様のために、問題解決をご提供しております。
オンライン相談もさせていただいていたり、このような政府関係の発表もコンテンツとして少しずつWebサイトに挙げていこうと思っています。

またご覧いただけましたら幸いです。
今回は以上です。

「骨太の方針2022は人への投資がビジネスに?簡単に解説します」の動画版はこちら。

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