その中でよく出てくる手法が、「ミラーリング」
いわゆる「オウム返し」で、人の言葉をそのまま返すやり方ですが、ウザくないでしょうか?
私は違和感を感じます。
今回は、オウム返しの回避方法についてお話したいと思います。
テクニックとしてのミラーリング、相手にとってオウム返しはウザいだけです
「ミラーリング」
これは会話のテクニックですね。
コミュニケーション手法の一つとして紹介されることがよくあります。
少し考えていただくとおわかりだと思うのですが、相手にとって同じ言葉を返されること、ウザいと思いませんか?
ミラーリングは、親近感や信頼感を生むコミュニケーション技法として広まっています。
しかし、場合によっては逆効果になることもあります。
小さい子ども同士の会話あるあるだと思いますが、例に出しますと
今日、何したの?
今日、何したの?
お前、真似すんなよ!
真似すんなよ!
子ども同士のやりとりのような状況になっている方が多いと思います。
ですから、相手の話をそのまま返したとしても、「話を聞いていますよ」というアピールにはなりません。
別の例を挙げますと、話をしていて
ちょっとトイレに行きたいのですが
なるほど、トイレに行きたいわけですね
とオウム返しをするやり取りをしたとします。
このやり取りで、ハッピーな気分になるでしょうか?
なるわけがないですよね。
むしろ馬鹿にされていると感じることのほうが多いのではないでしょうか?
そういう理由から、基本的には相手の言葉をそのまま返すということはやめた方が良いと思います。
この「ミラーリング」手法が、なぜか書籍等で出回っているのですが、出回っていく過程でおそらく趣旨が変わってしまっているので本来の意図から外れているように思います。
LINEを読み返すとわかるオウム返しがウザい理由
オウム返しがウザいのは会話だけではありません。
たとえばLINEやSNS等のコミュニケーション媒体。
そういう場で使うオウム返し、さらにウザくないですか?
今日、ご飯食べました
あなたはご飯食べたのですね
人とコミュニケーションをとる時、オウム返し以外の正しい返答はいろいろありますよね。
相手の話を聞いていたら、
- 相槌を打って話を促す
- わからないところを質問で返す
- 逆に聞かれたことに対して返答する
等大きくわけると三つくらいにしかならないと思います。
そして、オウム返しと同じく鬱陶しいのが勝手に要約して勝手に納得する人です。
あ、わかった。それって、そういうことだよね
これは、自分が頭が良いと思っている人ほどやりがちなので気をつけた方がいいですよね。
人の話を要約するのも良くないと思います。
会話でもうざいオウム返し、止め方と止めさせ方
次はこのウザいオウム返しの止め方のお話。
単純にオウム返しをしてしまっている人は、ご自身がオウム返しをやられると納得すると思いますが、あまりにも頻度が高いと腹が立ってくるでしょう。
相手の言葉に脊髄反射でリアクションすることが無意味であることにまず気づいた方が良いです。
そして人と人とのコミュニケーションの中で、単語が持つ意味は、そんなに大きくないです。
対面時のコミュニケーションで大切にしなければいけないことは、感情に寄り添うことですよね。
相手が持っている感情に寄り添ってリアクションしていく。
これがコミュニケーションであって、決して言葉尻を追っていくことがコミュニケーションではありません。
それをやってしまうと基本、喧嘩になってしまいます。
では、オウム返しのひどい人はどうすれば良いのか?
会話の場面では一旦、間を開けるのです。
オウム返しをした人に、ひと呼吸よりもう少し長い、ふた呼吸ほどの間をおいて
そうでしょうか?
それまで単語に対するリアクションでしか返せていないので「そうでしょうか?」と返されると、今までのようなリアクションができません。
「そうでしょうか?」に対して
あ〜、あなたはそうでしょうか?と思ってるんですね
そうすると、自分でやっと考えるようになります。
頭が動くようになり、脊髄反射でリアクションすることから解放してあげることができます。
私はこのオウム返し、ミラーリングをなんとか世の中から減らしたいと思っています。
良ければみなさまのご意見をお聞かせいただければと思います。
最後に
さて、リアルマーケティングマスタースクールでは地元で頑張る中小企業のためにいろいろ問題解決しております。
メールセミナー等々、他にもWebサイトで、似たような情報、いろいろ公開しておりますので、またご覧いただけましたら幸いです。
本日は以上です。