たとえば郵便物や電子媒体など、お客様向けの情報発信ツールはいろいろあると思います。
多くの場合、それらのツールはダイレクトメールなどの呼び方で統一されていると思いますが、実際にはそれぞれどのように使い分ければ良いのかがわかりにくい。
たびたびこのようなご質問をいただいておりますので、今回はそれについて解説していきます。
ニュースレターとダイレクトメールは何が違う
まず最初に、ニュースレターとダイレクトメールは何が違うのかというお話ですね。
前提として、今回解説する情報発信ツールには共通して「お客様との接点を作る」ことが目的となっています。
ですがその使い方や内容、投入するタイミング。
どのような形で接点を作るのかについては千差万別あると思います。
それを踏まえたうえでハッキリと分けておきたいのですが、ニュースレターの本筋は「情報発信によって、商品を購買いただくための環境を作ること」が目的。
一方でダイレクトメールは「売り込みをするための文章」です。
基本的にダイレクトメールはニュースレターとセットであることが前提だと思いますが、企業としてお客様に商品をご購入いただくためには、やはりある程度の信頼関係が必要ですね。
たとえばあまり企業の事をよく知らない状態でいきなり「あれ買ってください、これ買ってください」と言われても正直「図々しい」とか「鬱陶しい」と思う人が大半だと思います。
訪問販売の営業なんかもそうですよね。
いきなり家にやってこられて「あれ買ってください、これ買ってください」と商品を紹介されても購入する人は少ないと思います。
当然だと思います。
いきなり知らない相手の事を信用するなんて簡単にできることではありません。
ダイレクトメールも同じです。
お客様との信頼関係が築けていない状態で売り込みだけしても、本当に信用しても良いのかなんて判別できるわけがないです。
そんな状態で購買に結びつけるのは決して容易ではありません。
だからこそニュースレターとセットで送るのです。
どのような内容にするのかはいろいろあると思いますが、企業から情報発信があるということだけでもお客様からすれば印象がかなり良くなり、ダイレクトメールの方にも目を通して貰いやすくなるかと思います。
しかし、中にはニュースレターとダイレクトメールを混同しているのか、売り込み色の強いニュースレターを作ってしまう方もいます。
そして郵便物としてニュースレターを送る際に、ダイレクトメールも当然セットで送る。
これは不思議なもので、ニュースレターの売り込み色を減らしてもダイレクトメールの売り込みがしっかり出来ていれば売り上げが上がる。
一方でニュースレターの売り込み色が強いと、同じようなダイレクトメールを送ったとしてもあまり良い反応を得られない。
そういった例が結構見受けられます。
このことからも、ニュースレターは「商品をご購入いただく環境を作るための文章」、ダイレクトメールが「売り込みをするための文章」というように、それぞれの役割に応じた使い分けがいかに重要かがよく分かるかと思います。
ではメルマガとニュースレターは情報発信だから同じ?
続いてはメールマガジンですね。
ニュースレターとメルマガ、一見すると紙か電子かの違いしかないのでは?
どちらも情報発信という点では同じだから内容も一緒で良いのでは?というようなお考えをお持ちの方も多いと思います。
まずニュースレターで発信する情報というのは、たとえば普段はなかなか日の目を浴びる事がないサービスの紹介であったり、
企業として信頼関係を築いていただくためにも、商品とは関わりのない範囲で幅広い情報を取り扱う事が多いです。
一方でメルマガの場合は、特定の情報を発信する。
その内容も企業としての社会貢献のような情報ではなく、お客様が知りたい情報。
たとえばDIYの方法についてなど、読者目線で深く掘り下げて発信していくことが多いです。
ある程度幅広い情報を取り扱うニュースレターに比べると、読者を選ぶ傾向にはあると思いますが、その分ファンが定着しやすいのがメルマガの特徴だと思います。
しかしながら十分な関係性を築けていない読者が多い場合ですと、ダイレクトメール的な内容で購買に結びつけるにはタイミングが結構難しいです。
一般的に、商品を購入していただくためには、URLからWebサイトに飛んでいただく必要があるのですが、毎回毎回暑苦しい売り文句ばかりがメルマガの8割を占めていようものなら、次から購読しづらいのではないかと思います。
とはいえ、当然ながら売るべき時に売らないといけないわけですので、この辺りのタイミングの見極めが重要になるでしょう。
ブログとニュースレターは配信形式の違いだけ?
続いては情報発信のニュースレターですね。
電子版という形では、ブログと同じではないか?
ブログとニュースレターは全く同じ配信をしても良いのか?
配信形式が違うだけなので、同じで良いのかというご質問ですね。
ニュースレターをデジタルの配信形態で送る場合ですと、
あるいはHTMLメールとしてデザインされている状態で送る。
どうしてもそういった形になるかと思います。
一方でそういった電子版のニュースレターではなく、ブログでは何を書けば良いのか。
これに関しては重複してる部分も結構多いかと思います。
これからお客様になる人が検索しやすいように、1つのテーマごとに文章や図表をまとめたものをネットにアップする。
そしてある程度知らない人が検索してきたとしても、理解しやすい情報量のブログになっているわけですね。
そして継続してブログを書き続けていると、全体で見たときに
そういったさまざまなブログの中からそれぞれ個別の情報をピックアップし、編集する。
それをA4の裏表や4ページ構成にするなどして、1つにまとめたものを今月のニュースレターという形にするのが一般的なやり方です。
最後にまとめると、今回紹介したツールで発信する情報には似通った部分も決して少なくはないと思います。
しかしその中でも、売り込みをするかどうか。
ダイジェストとして幅広い情報を提供するか、あるいは特定の内容を深く掘り下げるか。
それぞれ色々な角度で上手く使い分けると、お客様との良好な関係を築きながら販売タイミングを逃すことなく売上をアップできるのではないかと思います。
最後に
リアルマーケティングマスタースクールでは、地元で頑張る中小企業のためにさまざまな問題解決をご提供しております。
他にも今回のようなツール類や、マーケティング系のお話もたくさん情報をアップさせていただいております。
またご参考にしていただければ幸いです。
「ニュースレターとダイレクトメールの違いは?メルマガやブログと何が違う?いまさら聞けないその差とは」の動画版はこちら。