それぞれ協力し合う事ができない。
その中で少し行き過ぎた部分があるという事でお悩みの方は凄く多いと思います。
今回は行き過ぎた行動によりパワハラに発展してしまう理由、そして改善策について主に店舗スタッフさんを例にご説明させて頂きます。
上司がいない時に起きるパワハラの例 厄介な証拠の集め方
パワハラの典型的な例として、店長さんや社長さんのような上役の方がいらっしゃる時は基本的に問題ないのですが、その方々が不在になるとトラブルが起きる。
衝突が起きるということはやっぱり少なくないと思います。
そういった上役の方がいらっしゃらない時、どのように問題を解決するかが最初のお話です。
まずパワハラをフォーマットに当てはめるとしたら、必ず加害者と被害者に分かれます。
それなら悪いのは加害者という事で注意できるかというと、それをすぐに判断するのは危険だと思います。
実際、被害者の方の証言だけを100%聞き入れたりなんかすると、実際には証言が食い違っていたとしても言いたい放題ということになりかねません。
たとえば、被害者の方は「加害者さんに理不尽に怒鳴られた」と主張している。
しかし、他の人にお話をよくよく伺ってみると
「加害者さんは被害者さんのこういう部分が気になったので、丁寧に理由を説明した上で注意しただけです」
と実際にはパワハラではなく、適切な指導であったという事も決して有り得ない話ではないでしょう。
やはり平等に考えないといけません。
お互いの証言を聞かなければいけないのは当然の事です。
しかし何も記録がない状態ですと、どちらが本当の事を言っているのか判別するのは非常に難しいと思います。
ですから店長が不在かどうかは抜きにして、店舗内の情報は極力映像や音声で確認できるようにしておく事をお勧めします。
職場に防犯カメラがあると落ち着かないかも知れませんが、やはり適切に事実確認ができなければお互いを守ってあげるのは難しいかと思います。
そのためには何かしらの記録はあるべきではないでしょうか。
今では安価で短期間保存できるシステムなどもあると思いますので、そういったものを参考にしてみてはいかがでしょうか。
バイト同士で意地悪するパワハラの例 気分屋の中年女性をコントロールする方法
続いてはアルバイト・パートさん同士で意地悪し合う問題についてです。
こちらは飲食店さんでお伺いする事が多いです。
そして上役の人が不在の時に起こりやすいのは、先ほどの例と共通しています。
パワハラは「立場が上の人がする事」というイメージが強いとは思いますが、今はバイトさん同士の意地悪もパワハラに含まれます。
恐らくパワハラ全体の大多数を占めるほどの問題ではないでしょうか。
実際バイトさん同士の問題だからと放っておくと「あの人と一緒に働きたくない」という事で離脱してしまい、割と大きな損失が発生してしまうケースもあります。
その中でも特に、中年女性のパートさんが引き金になっているケースが多いのではないでしょうか。
たとえば普段は良い人なのに、少し機嫌が悪い時にはすぐ他に当たってしまう人がいると思います。
そうすると多くの人は、「この人は気分屋だからしょうがない」とか「感情に波があるみたいだからしょうがない」と認めてしまいます。
確かに人間は感情に支配されてしまう生き物ではあります。それは理解できるのですが、そんな気分屋の人でも物凄い強面のプロレスラーの前ではやっぱり大人しくなると思います。
少し機嫌が悪い状態であったとしても、当たったりせずに黙って言う事を聞くはずです。
やはり条件・環境による影響は凄く大きいです。
ですから、「この人は気分屋だから」と認めてしまう事自体が、そもそもスタートラインとしてはどうかと思います。
そしてこういう気分屋さんは大抵の場合、コミュニケーションの取り方に問題がある事を自覚していらっしゃらないのではないかと思います。
イライラしていたからといって、周囲に不機嫌をばら撒いて良いはずないのは当然の事ですが、それが許されると思っているのはそもそも適切なコミュニケーションの取り方を知らないからだと考えられます。
そういう事であればまずは適切なコミュニケーションの取り方を教えなければいけません。
「職場で人とすれ違った時には挨拶をしましょう」
「会話の際は相手の目を見て笑顔で語りかけましょう」
という所からです。
そこに心が伴っているかは一旦置いておき、まずは形だけでもしっかり変えていこうという所から丁寧に教える必要があると思います。
そこから少しずつ発展していき、受け答えの仕方であったり適切に人を指導する方法。
あとはいきなり怒鳴ったりするわけにもいきませんから、何か改善して欲しい事があればこう提案すると角が立たないですよというのを0から教えていく。
その必要があるのは間違いないと思います。
要するに人間教育から始めましょうという事です。
そしてコミュニケーションの取り方に加えて、行動のルールを決めておく事が重要だと思います。
やはりイライラして怒鳴ったり、人と対立してしまうのは問題が起きた時にどう動くのか。
どのような行動を取って良いのかというルールがはっきりしていないから、個人判断で感情に支配されてしまうのではないかと考えております。
ですから、あらかじめトラブルが発生した時にするべき事、振る舞い方を決めておくことで行き過ぎた行動を取らないようにある程度制御が可能になるかと思います。
このような言い方をすると「人をロボットのように扱うのか」という意見を言われる事もありますが、やはり人とのコミュニケーションが得意じゃない人の場合は、そもそもルールを決めてあげないと何をしたら良いのかが分からなくなってしまいます。
そう考えるとルールによる制限は逆に言うと、行動パターンを狭める事で適切な行動に導いてあげる手段であり、本人にも周りの人にも働きやすい環境作りの為に必要な事ではないでしょうか。
パワハラと自覚していない年長者の叱責の例 それは教育じゃないと分からせるには?
そして現在アルバイト・パートさんに年長者さんを入れられている店舗さんは多いと思います。
続いてはその年長者さんの叱責が、無自覚なパワハラになってしまっている例についてです。
それは教育ではありませんよ、と分からせるにはどうすれば良いのかという事です。
よくある例としては、若い人にやたら説教をする、偉そうな発言、大声で指示する、などがあるかと思います。
他にも、間違いを大袈裟に指摘するなど一見すると困った方という印象なんですが、まずこちらが理解しなければいけないのは先程の感情で動く人とは違い、加齢による脳の衰えが原因になっていると考えられます。
今までは普通にできていた事ができなくなる。
たとえば、我慢が苦手になったり、以前は穏やかに処理できたトラブルに対して感情的になってしまう、分かりやすく説明できていた事が徐々にできなくなってくるなど、加齢による衰えである事は理解しておく必要があります。
この辺りの原因はやはり若い人と少し違います。
そしてこちらは年長者特有の文化的背景もあるのでしょうが、自分が一番偉いと思ってしまう。
自分に全ての決定権があると勘違いしてしまうという事があります。
そのため仕切りたがりな傾向もありますので、そこはやはり命令系統も教えていく。
要するに秩序立っていく事を教えなければいけないです。
そしてこの手の年長者さんの場合、やはり単純に褒めるだけだと更に自分が偉いと勘違いをしてしまいます。
受け取り方にもそれぞれ多少のバラつきがある可能性もありますので、あなたの役割はこれですよとハッキリ限定する。
あなたのやるべき事は若い人をイビリ倒すことではなく、この仕事ですよとしっかり注意を向けるようにすることで、改善に繋がる例は結構あるかと思います。
最後に
リアルマーケティングマスタースクールでは、地元で頑張る中小企業のための問題解決をご提供しております。
ご相談頂きましたら、現状お困りの問題点から改善ポイントをお伝えさせていただきます。
無料オンライン相談も受け付けておりますので、そちらの方も遠慮なくご利用ください。
詳しくはWebサイトの方をご覧いただければと思います。
今回のお話はこれで以上となります。
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