東京国税庁の査察部の次長さんが、いかにして脱税をみつけているか。
その調査の実態についてお話いただきました。
軽くレポートしたいと思います。
国税庁の組織と脱税の手口について
今回のテーマは「脱税の手口」です。
具体的な内容としては、最初に国税庁の組織についてのお話がありました。
国税庁は、組織としては比較的大きな組織です。
ある程度の年代の方でしたら、映画「マルサの女」でだいたいイメージいただけるような内容でした。
脱税の調査件数と追徴課税額
もう一つは、脱税の手口についてです。
脱税の手口についてのお話があったのですが、調査の件数がなかなか興味深かったですね。
コロナの時は、やはり調査になかなか入れない。
そのためピーク時の二割三割ぐらいしか調査に入れていません。
たとえば、令和二年ですとコロナのため調査に入れない。
そうすると、追徴課税額は普通に考えると二割三割になると思ってしまいますが、そうはならない。
どういうことかと言いますと、一件当たりの追徴課税額が急に膨れるのです。
場合によっては、二倍以上に膨れたりするようです。
そのあたり、やはり調査する人はきちんと考えてうまくやっておられるのだなと知って面白かったです。
脱税の手口の例と注目される業界
もう一つは脱税の、具体的な手口の例でした。
大きく分けて八つの例で、いろいろな内容の手口についてご紹介いただきました。
テレビでもよく言われているようなパターンもあれば、なかなか知られていないようなパターンもありました。
中でも気になるところは、急に流行り出した業界ですね。
急成長している業種業態については、国税庁さんも事前に調べたり、注目をされている、というようなお話もいただきました。
急成長している所は、売上が急激に上がるので、売上をごまかそう、とするような動きがどうしても多いのでしょう。
脱税した会社の実際の手口。
その中でうまく考えて脱税しているなというやり方と、国税庁側がどうやってズルしている会社を調べているか、という内容を教えていただきました。
脱税で得た資金のゆくえ
また脱税で得た資金。
脱税者は、脱税資金をどこに隠しているかということも写真付き実例で説明いただきました。
特に特殊関係人という、平たく言えば愛人らしいのですが、そこへのお金の流れが多い。
そして告発は逆の流れで、愛人からの告発が多い。
愛人との関係のもつれによる、相手側からの告発が多い、というのが面白いですよね。
このような感じで実際の税務調査の実態と、こういう部分で見つかるよ、というような内容を中心に二時間お話いただきました。
最後に
税務調査が、このような感じで行われている。
今回は、非常に興味深いお話を聞くことができました。
こういった感じで、リアルマーケティングマスタースクールでは中小企業の政策を考える会、勉強会を毎月行っております。
ご興味を持たれました方は、お問い合わせいただけますと幸いです。
本日は以上です。
「脱税の手口」の動画版はこちら。
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