いろいろ商売していますと、
「値引きをさせられる」
「支払いを渋られる」
などの理由でお困りであるというご相談が結構多いです。
そういった時のために、特に悪質な場合はどう対処したら良いかという基本的な考え方についてお伝えしたいと思います。
納品後にまで値引きを要求してくる非常識な人
商品の納品が完了してから値引きを要求してくる。
普通に考えたら非常識なのは一目瞭然ですが、意外とビジネスのやり取りの中でこのようなパターンは結構多いです。
「入金値引き」という言葉がありますが、契約が成立して金額が確定しているにも関わらず、ちゃんとお支払いいただけない。
それに加えて、値引きをしてもらうためには何らかの理由を付けてくる。
たとえば、少しのミスを理由に「金銭で謝ってくれ」と。
いわゆる難癖を付けてくるわけですね。
「だからこそ値引きをするんだ」と主張をするタイプ、結構多いと思います。
時には3割引いてくれとか、半額にしろとかムチャクチャな要求をされるケースもあると結構聞きます。
私自身はあまりそういう方に当たることはないのですが、そういうことを言われる方もいらっしゃるようです。
過度な値引きの要求にどう答えるか?
では、そういう過度な値引きの要求に対してどう答えていけば良いのか。
基本的な考え方を今回はお伝えしたいと思います。
そもそも論として、たとえばJRの窓口で「切符代を値引きして欲しい」といくら粘ったとしても、一円もまけてくれることはないですよね。
当たり前だと思います。
基本的に定価で売っているところは定価ですよね。
それが社会の常識だと思います。
水道料金なんかも、行政がいろいろ配慮するっていう制度でもない限り値引くことはできないですよね。
世の中そういう風にできています。
あるいは、世の中全員が安い順にものに飛びつくかというと、決してそういうわけではないです。
たとえば同じお寿司屋さんでも、回転寿司が好きな人もいればカウンターのお寿司屋さんが好きな人もいます。
中には「わざわざカウンターの高い寿司を選ぶなんて信じられない、何を考えているのか分からない」という人も当然います。
それぞれ人によって、思考だったり行動だったりは全く変わりますよね。
別々の話ばかりバラバラにお話していますが、もう一つ。
どこの業種でも当然ブラックリストがあります。
場合によっては、悪質なお客様について業種同士で情報を共有したりすることもありえます。
そうなると、やっぱり無茶な値引きばかりしているところは最終的には取引相手を失うことになるというのが一般的な考え方です。
値引き要求の断り方
以上三つの話を踏まえて、ここからは値引き要求の断り方です。
そんなに難しいことではありません。
そもそも、どうして値引きに応じる必要があるのか?
たとえば、あなたのやっているお仕事が地方の同業種と比べて数割値段が高かったとしても、適切な価値を提供されていますよね。
だったらなぜ値引きをするのか。
なぜ「値引きできますよ」という姿勢を見せる必要があるのでしょうか。
簡単なことなのです。
価格の交渉を行っていないことが伝わるようなメッセージを伝えれば良いのです。
どうにかして値段を下げてくれと言われたとしても、「私どものところではやっておりません」と伝える。
伏し目がちにずっと相手の手元でも見ながら、やっておりませんと。
別に目を見ながら挑発する必要なんてないです。
正義を語る必要もないです。
値引きはやっていませんということで、静かにテンションを落としていく。
それだけで大体の場合、相手も納得せざるを得なくなり、値引きを回避することができるかと思います。
要するに、値引きしないことをいかに明確に伝えるか。
普段値引き慣れしている方にとっては、そんなの元も子もないと思われるかもしれませんが、まずは値引きをしないという姿勢を一度見せていただければと思います。
値引きしなければ良いのですから、応じないことが重要なポイントなのではないかと思います。
最後に
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本日は以上です。
「過度な値引き要求の断り方、納品後に困らないために」の動画版はこちら。