建設業で長時間労働から抜けられない原因は人手不足!厚生労働省の提唱する根本的な対策とは?

働き方改革
今回は建設業の方のオンライン相談についてです。

お仕事をされていて、繁忙期になった時というのはどうしてもスケジュール的にピンチになってしまい、パニックになって詰んでしまうようなことが多いと思います。
それをなんとか解決できないかというご相談です。

建設業では長時間労働が当たり前?なかなか脱却できない構造的な原因とは

今回は親方さんが1人と職人さんが数人いらっしゃるケースです。
ご相談いただいた方のお話に基づいて、お話をさせていただきます。

やはり建設業では元請けと下請けの関係というのが多いと思います。

元請けさんの言うことを下請けさんが聞いていくような文化が根付いているわけですが、それと同時に元請けさんの担当者がスケジュールをミスっちゃってる場合にしわ寄せで下請けさんが当然のように頑張って解決しないといけない

このしわ寄せ現象がやはり多いと思います。

小手先の解決ではありますが、期日を守ってもらえないのであれば、
何らかの出戻り料だったり料金をいただいた方が向こうの背筋も伸びますので、そういうことはちゃんとやりましょうというお話がまず一つです。

そして親方さんは経営者でもありますので、稼働率が100%めいっぱい忙しい状態でないとどうしても不安になってしまいます。
場合によっては100%どころか限界を超えている状態に持っていきたい、という心理的な側面がどうしてもあるのではないかと思います。

そしてもう一つ、クオリティの面であったり段取りの面で、親方さんが1人でこなしてしまう
従業員さんよりも親方さんがフルに張り切って、何でも自分でやらないと気が済まないというケースは少なくないと思います。

長時間労働が先か?人手不足が先か?問題の原因は意外なところにあった。

やっぱりご相談として多いのが、「人が足りない」「時間がない」などで、「雇っている暇がない」「育てる暇がない」ということをよく言われます。

正直言ってしまうと、こうなってしまえばゲームオーバーみたいなものなのですが、やっぱりピンチの時はそういうことがよく起きるというようなお話をお聞きします。

それから請求書を作ったりとか、現場の手配だったり材料の準備というような事務作業コストの面において、どうしてもそれを家に持ち帰って徹夜してするみたいな雰囲気に親方さんがなってしまうことが少なくないように見受けられます。
その事務作業のコストや労力を軽視した結果として、どうしても自分がギリギリの状態まで追い込まれてしまう
朝早く行かなければいけないのに、夜中に準備をしなければならない。
そうすると手配にミスがあって、さらに火に油を注いでしまうということがよくあるかと思います。

他にも自分でやった方が安いからと外注さんに回したりするのを極力お避けになりまして、スケジュールがどんどん詰んでいくということはやはりどこにでもあると思います。
その割には単価向上しようと外注さんに作業を依頼しても、余裕を持って回れるような単価向上に関しての交渉はどうしても後手後手に回る

まずはこの辺の構造的な問題を解決しないといけないのではないのかと思っています。

長時間労働の解決は厚生労働省が提案済み、原因の解消から取り組む働き方の変え方とは

厚生労働省は以前から働き方改革ということで、改善案について提案を続けていました。
その主張は決して間違っておらず、私たちにとっても関係のない話ではありません。

まず最初の第一歩として、週40時間労働にする
そうすると1日8時間、土曜日も出ていらっしゃれば下手すると6時間とかになってしまいます。
つまり1日の労働時間と処理能力について、限られた労働時間で同様の結果を出さなければいけない。
先述の発注のような事務作業の手間も含めると社長さんはほとんど現場では動けないということがわかってくると思います。

まずはその現実を見てもらうということです。

そうすると1人では完全に時間不足になるはずなので、たとえば事務作業を他の人にやってもらう
現場の準備作業だけ他の人にやってもらうというような形に変えていく。
丸一日でなく短時間の積み重ねでも良いので助けてもらう。
毎日来なくても週3日4時間ずつでも十分助かると思いますので、そういう部分をやってもらう。

そして苦手な作業についても、図面を拾ったりするのが苦手だったら得意な人に任せましょう

机に座って鉛筆を持つのが嫌いな人は多いと思いますが、逆にそれが大好きな人もいますからそういう人に任せていくっていうのはやはり重要だと思います。

そして何より重要なのが納品スケジュールについてです。

たとえばその作業をいつまでにやってくれと言われても、曜日で限定してしまうとか。
場合によっては火曜日と金曜日は納品日で、土曜日を打ち合わせ日という形で固定するように変えられたケースもあります。
そうすることで元請けさんやお客様に振り回されることなく作業スケジュールが安定し、時間に余裕ができてくるはずです。

そこで例えば天気が変わり順延することになっても、作業の見通しができてくるかと思います。

あるいは作業日を何曜日にするか決めておけば、「前の週の何曜日を材料発注の締切日にしよう」というような形で毎週確認する習慣ができ、漏れ落ちも少なくなります

そして事前に作業日と作業内容が決まっていれば、新人に経験を積ませるための作業であったり、指導する時間を計画しやすくなります。

これにより今まで親方さん1人に集中していた負担が大幅に軽減し、人も育つので事業を飛躍的に伸ばすことができます。
是非この辺も見直していただければと思います。

今回は長時間労働から抜け出せない原因についていくつかお話させていただきました。

最後に

リアルマーケティングマスタースクールでは地元で頑張る中小企業のための問題解決をご用意しております。

普段は接点がない方も遠慮なく無料オンライン相談をご利用ください。
現状お困りの問題点から改善ポイントをお伝えしたいと思います。
詳しくはWebサイトの方をご覧いただければと思います。

今回のお話は以上です。

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