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その一言、僕もゴルフで言いました

自分なりにやってみますと言った社長が、1年後も同じ売上のままな理由

新しいノウハウをお渡しした直後に「ここからは自分でやってみます」とおっしゃる方がいらっしゃいます。言葉としては、とても前向きです。ところが後で伺うと、返ってくるのは「何もやりませんでした」ばかりなんです。なぜそうなるのかを、うまくいった試しがない方と、一度伸びてから止まった方の2つに分けてお話しします。抜け出す入口は、決めるところに人を入れることです。

手つかずの資料を前に腕を組んだまま動けない社長と、月にバツが並んだカレンダーのイラスト

「ここからは、自分でやってみます」

新しい知識やノウハウをお渡ししたときに、こう言われることがあります。ご自身で本やネットから探してこられた方も同じで、「自分の力でやってみたいんです」とおっしゃいます。言葉だけ聞くと、とても前向きですよね。僕も最初のうちは、おお、やる気だなと頼もしく思っていました。

ところが、しばらく経ってから伺うと、返ってくる答えがほとんど決まっています。「いや、あれから結局、何もやってないんですよ」売上も去年と同じままです。どうしてそういうことになってしまうのか、今回はそのお話です。

偉そうに書いていますが、僕自身も同じことをやりました。ゴルフを始めて1年、自分なりに練習して、スコアはちっとも良くならなかったんです。その話は後半でしますね。

「自分なりに」という言葉が出る場面と、そのあとに起きること

どういう方から、どのタイミングでこの言葉が出てくるのか

この言葉が出るタイミングは、だいたい決まっています。新しい知識やノウハウをこちらからお渡しした直後か、ご自身で探し当てた直後です。つまり、手の中に新しいやり方がある状態です。ここで「じゃあ、自分でやってみます」となるわけです。

そして、どういう方が言うかも、だいたい決まっています。売上が順調に伸びていない方。経営に問題を抱えている方。そういう方に限って、必ずと言っていいほどこの言葉が出てきます。

この「に限って」というところ、ちょっと気になりませんか?新しいやり方を手にした瞬間に、うまくいっていない方ほど、人の手を離れたがるんです。なぜそうなるのかは、後半の「本当の意味」のところでお話しします。先に、この言葉のあとに何が起きるのかから見ていきましょう。

1年後に伺ったとき、返ってくる答えがほぼ決まっている理由

「自分でやってみます」と言われたら、こちらは見守るしかありません。ご本人の会社ですから、当たり前ですよね。で、しばらくして様子を伺うと、「その後、何もやりませんでした」。これが、ほとんどなんです。

なぜ、こうなるのか。自分でやってみますと言った時点で、新しいやり方は、これまでどおりの自分の手の中に戻っています。何をやるかを選ぶのも、いつ始めるかを決めるのも、全部ご本人です。ところが、選ぶ人が今までと同じなら、選ばれるやり方も今までと同じになります。新しいノウハウを手にしたはずなのに、扱う側が変わっていないので、いつもの日常にそのまま溶けてしまうんです。「いつかやろう」のまま、一年が過ぎていきます。これは意志が弱いという話ではなくて、決め方が変わっていないという話です。

いま困っていることが、何の積み重ねで起きているのか

ここで冷静に考えていただきたいことがあります。いま抱えている問題は、どうやって生まれたのか。売上が伸びない、経営の問題がいつまでも片づかない。大体の場合、何かをやって失敗した結果ではありません。手をつけずに放置してきたことが積み重なって、今の形になっているんです。

「自分なり」がうまくいかない、2つの型

自分なりと言ってうまくいかない方には、2つの型があります。うまくいった試しがない方と、一度伸びてから止まった方です。似ているようで、見落としているものが違うので、分けてお話しします。

うまくいった試しがない方が、自分で続きをやると何を選んでいることになるか

まず、これまで一度もうまくいったことがない方です。経営を何年もやってきて、売上は横ばいか右肩下がり。新しいことを試したことはあっても、続かなかった。そういう方が、新しいやり方を知ったあとで「自分の考えで続きをやります」とおっしゃいます。

これ、何を選んでいるかというと、失敗するパターンをもう一度、自主的に選んでいることになります。僕が痛いなあと思うのはここで、放置してきた方が自分なりにやれば、放置がそのまま続くことになります。きつい言い方で申し訳ないのですが、ここは冷静に見ていただきたいところです。成功したことがない方の「自分の考え」は、これまで成功しなかった考えそのものです。同じ考えで同じやり方をすれば、結果もこれまでと同じです。それは、これまでの経過が証明しています。

だから、うまくいった試しがない方には、手法かやり方をまず変える以外に、成功するための選択肢がありません。残っている道はそれだけです。裏を返せば、やり方さえ変えれば、初めて違う結果を見にいけるということでもあります。

一度伸びてから止まった方が、見落としている追い風の正体

次に、勉強を始めて比較的早い段階でうまくいった方です。売上を2倍にするぐらいのことは、案外あっさりやってのける方がいらっしゃいます。ところがそのあと停滞して、売上が落ちてきたときに、「もう一度、自分なりに頑張ってみます」と決意されます。こちらの方が、ある意味で難しいんです。

なぜかというと、伸びた時期にあったものを、ご本人がはっきり数えていないからです。あのとき伸びたのは、本人の能力や努力だけではありません。まだ意欲に燃えて、素直に頑張れる若さがありました。周りの環境も整っていました。そして、時代の追い風がありました。そういう目に見えない支援を、たくさん受けていたんです。

一度落ちてから戻ろうとするときは、どこで間違ったのか、何がうまくいかなくなったのかの認識がないまま、もがいている方が多いです。昔と同じことをすれば戻るだろう、と思って動かれます。でも年数が経っていますから、あのときの追い風はもうありません。同じ手法を今やっても、時流に乗れずに、努力の方向を間違えていきます。一時的にうまくいった方は、何が原因でうまくいったかを理解されていないので、とんちんかんな努力をされるケースが少なくないんです。頑張っておられる分、見ていて本当に切ないんですよね。

2つに共通する、この言葉の本当の意味

うまくいった試しがない方も、一度伸びて止まった方も、口にする言葉は同じ「自分なりに」です。では、この言葉は結局どういう意味なのか。僕は、他の人から指図を受けたくないという意識の表れだと思っています。

行動を制限されたり、指示を受けたりして、自分の思ったような快適なやり方を選べない。これは誰にとっても苦痛です。僕だって嫌です。だから、快適なやり方を手放したくない気持ちそのものは、まったく責められることではありません。

ただ、望みの結果を手に入れるには、自分を変えて、居心地のいい場所から出て、苦しい思いをして挑戦するしかないんです。これは自然の摂理と言っていいほど、自明なことだと思います。そこをやりたくないから、周りの環境を変えたくないから、その気持ちの裏返しで「自分なりに」とおっしゃっている方が、あまりにも多い。最近、それがとても気になっています。

つまり「自分なり」は、今の自分から離れたくないという無意識のサインなんです。このサインに気づかないまま進むと、今と同じやり方、今の快適なやり方が続きます。結果は今と同じで、環境が変わればそのまま下がっていきます。そこに向き合わないと、次の行動が起こせないんです。

自分なりから抜けるために、決めるところに人を入れる

先にお断りしておきますが、やりたくない仕事を無理してやれ、と言っているのではありません。変えていただきたいのは仕事の中身ではなく、決め方のほうです。

僕がゴルフで1年、自分なりに練習して手元に残ったもの

冒頭でも触れましたが、僕もまるっきり同じことをやりました。ゴルフを始めた1年目のことです。周りの方が親切にいろいろ教えてくれるので、教わるたびに振り方を変えて、練習の中身も変えて、練習場で汗をかいていました。練習ではそこそこ当たるんです。ところがコースに出ると、練習場の球筋がどこかへ消えてしまう。自分なりに一生懸命やっているのに、スコアは始めた頃の数字に張りついたままでした。

同伴の方に「まだ1年なんだから」と慰められて、これがまた惨めでしてね。1年分の練習で手元に残ったのは、変わらないスコアと、自分はスポーツに向いていないという気持ちだけでした。今ふり返ると、何を目指して、今どこにいるのかを、誰とも決めないまま自分の感覚で練習を積んでいたんです。これが、ご相談で見る「自分なりにやってみます」とそっくりでした。

一人で現状把握と目標設定をすると、どこがぼやけるのか

ゴルフでも経営でも、うまくいかない方の共通点は同じところにあります。検索で集めた情報を手放せなくなって、自分で解釈を加えるうちに、直す方向がずれていくんです。調べれば調べるほどやることは増えるのに、スコアも売上も元の位置に戻ってきます。こういう方、本当に多いですよね。

原因をたどると、大体2つのどちらかに行き着きます。いまの自分の位置を読み違えているか、行き先の決め方を誤っているか。自分ができていること、できていないこと。そして、どこまで行きたいのか。この2つを一人で決めると、どうしてもぼやけます。

なぜかというと、自分の弱いところは自分で見たくないからです。できていないことは、無意識に小さく見積もります。目標も、達成できそうな範囲か、逆に願望に近い数字か、どちらかに寄ってしまいます。だから、ここだけは人を入れてください。できていないところは、人に指を差してもらってください。目標の数字は、高すぎないか低すぎないかを、人の目で見てもらってください。やること自体はご自身で決めて構いません。決めるための材料を、外から入れるということです。

自分で環境を変えられる方と、変わる場所へ出たほうが早い方の分かれ目

自分を変えて、これまでと異なる努力をして、社会に働きかけていく必要があります。それを個人の努力でできる方は、そのまま成功されます。自分で自分に指図ができる方ですね。そういう方は、この記事を読んで、よし、人に見てもらおうと思えた時点で、もう動き出しています。

一方で、頭では分かっているのに、環境を変えることへの無意識の抵抗が大きい方もいらっしゃいます。そういう方には、変わる場所へ出ていただくほうが早いです。RMMSでは、一泊二日の集中セミナー合宿をやっています。事業と人生の全体像を洗い出して、自分だけの経営計画をマインドマップで完成させる二日間です。スクール会員でなくても参加できるオープン講座なので、初めての方も来られます。

いつもの場所を離れて、物の見方を考え直し、別の視点から自分の商売を見直します。二日間まとめてやると、意外とスムーズに行動が変わるんです。「自分なりに」と言いかけたときこそ、決めるところに人を入れる。そのきっかけに、合宿はピッタリだと思っています。

Next Step

変えるきっかけを、
二日間でつくりませんか

一人で決めてきたことを、一度、人の目の入る場所で決め直してみてください。

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