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キーワードで戦うより、仕様と物語で選ばれる時代に。

これから効くのは「品番・製法」と「お客様の物語」 ― 検索が減る時代の書き方

以前の問題解決ワークで出た「検索されなくなってきた」という相談。その場で私が伝えたのは、地域名や商材名で消耗するより、品番・製法とお客様の物語を書くという考え方でした。開催レポートとして紹介します。

品番・製法のタグからお客様へ物語の道が伸びていくイラスト

「地域名と商材名で、それなりに検索から来てくれていたのに、最近は反応が鈍い」。そんな感覚、心当たりのある社長さんも多いのではないでしょうか。

以前と同じキーワードで、同じように書いているつもりなのに、なぜか埋もれてしまう。何が変わったのか、はっきりしないまま焦りだけが募りますよね。

実は、原因はキーワードの選び方そのものより、書く中身にあるのかもしれません。以前の問題解決ワークで、まさにこのテーマが話題になりました。その場で私が整理した内容を、開催レポートとして紹介します。

セミナー会場でスクリーンを使いながら講師が参加者に説明している様子

検索する人が減った今、なぜニッチなキーワードが有利なのか

その場で私が伝えたのは、こういうことです。地域名と商材名を掛け合わせたキーワードで一位を狙う。これはこれで正論です。ですが、そもそも検索してくる人の数自体が、以前より減っています。

だからこそ、これからは2つの考え方が必要になります。一つは、AI検索に見つけてもらうこと。もう一つは、ニッチなキーワードを持つことです。今あえて検索する人は、頭のいい人です。細かい仕様まで自分で調べてから判断します。だから、情報が薄いページは「ここには情報がない」と見切られて、飛ばされてしまいます。

検索数が減ることは、一見不利にしか思えません。ですが、残っている検索者ほど、質が上がっているとも言えます。だからこそ、大きなキーワードで消耗するより、ニッチなキーワードを持っているほうが、これからは有利になるんです。

もう一つ、その場で触れたのが、お客様側の変化です。ネットの情報で武装したお客様が、実は間違った思い込みのまま来店することもあります。作り手からすれば「何を言っているんだろう」と感じる内容でも、本人は自分がいちばん詳しいと思い込んでいる。だから、そこに合う正しい情報を、こちらから先回りして用意しておかないと、なかなか響きません。これも、ニッチな情報を書いておく理由の一つです。

具体的に書くべきは「品番」と「製法」

続けて、具体的に何を書けばいいのかという話になりました。答えは、品番と製法です。

「これはこうやって作っています」「ボタンひとつでできます」。それだけで終わらせず、その先まで説明できることが、実はどんな業種にも必ずあります。細かい仕様の伝え方や、直し方・調整のしかたは、同じように見えて、実は店によって微妙に違います。その違いがきちんと伝わっていないだけで、伝えるだけで一気に有利になる。私はそう伝えました。

みんなにとっては「当たり前」でも、その当たり前が世の中にはまだ出ていません。だからこそ、書く価値があるんです。

ビフォーアフター写真より、お客様の物語を

もう一つ、私が強調したのは、ストーリーの話です。ビフォーアフターの写真だけを並べて終わりにするのではなく、その手前にある背景まで書く。困っていた理由、依頼に至った経緯、担当した者がどう向き合ったか。そこまで書いて、初めて物語になります。

正直に言うと、これは私自身への反省でもあります。10年前、私は「まずはお客様の声を取って、それを載せればいい」と、簡単に言いすぎたかもしれません。お客様の声そのものは、大切な材料です。ですが、コメントだけをコピーして終わりにするのは、本来の狙いとは違うんです。

背景を書くというのは、難しいことではありません。何に困っていたのか、どうやってその店にたどり着いたのか、担当した者がどんなやり取りをして、最終的にどう納得してもらえたのか。この流れを丁寧に追うだけで、読み手は自分の状況と重ねて読めるようになります。ビフォーアフターの写真は、その物語を補強する材料であって、主役ではないんです。

二枚のビフォーアフター写真よりも、困りごとから納得に至るまでのお客様の物語をたどる道のりを表したイラスト

品番・製法とお客様の物語、この2つを書く

品番・製法という具体の情報と、お客様の物語という背景の情報。この2つを意識するだけで、書く中身は大きく変わります。一つひとつの記事が、地域名と商材名だけで戦うより、確実に濃くなっていきます。

一人で書き続けていると、何を書けば伝わるのか、だんだん見えにくくなることもありますよね。そういうときは、問題解決ワークのような場で、他の社長さんの視点を交えながら整理していくのも一つの手です。自分では当たり前すぎて記事にする発想がなかった内容ほど、他の人から見ると価値があると気づかされることもあります。

おわりに

地域名と商材名だけのSEOが効きにくくなったと感じたら、それは検索する人が減ったからというより、検索する人の目が肥えてきたからかもしれません。品番・製法という具体と、お客様の物語という背景。この2つを意識して、次のブログを書いてみてください。

自社の発信が、いま何を書けていて、何が足りていないか。一度棚卸ししてみると、直すべきところが見えてくるはずです。地域名と商材名だけで書いてきた記事を、品番・製法とお客様の物語の視点で読み返してみることから、始めてみてはいかがでしょうか。

Next Step

ブログの書き方を
一緒に整理しませんか

「地域名+商材で書いているのに、最近は反応が鈍い」。そう感じたら、書く中身を品番・製法とお客様の物語に切り替えるタイミングかもしれません。自社にとってのニッチなキーワードをどう見つけるか、問題解決ワークで一緒に整理していきましょう。

問題解決ワークは会員同士で実際の課題を持ち寄って磨く場です。RMMSのスクール自体について知りたい方は、まずはスクールの案内をご覧ください。