「あなたの会社も90日で儲かる」
神田昌典先生が『あなたの会社が90日で儲かる』というタイトルの本を出されました。その影響もあって、「経営は3ヶ月で結果を出すもの」と思っている方は多いかもしれません。
確かに、すべての準備が整っているクライアントが、最後の一押しで数週間のうちに結果を出すケースはあります。ゼロではありません。
しかし全体で見れば、結果が出るまでに1年はかかる、というのが実情です。
なぜ12ヶ月かかるのか
理由は単純です。人間だからです。
環境に適応するには、時間がかかります。新しい考え方、新しいやり方、新しい仲間。これらに馴染むには、物理的に時間が必要です。ここを無視して突き抜けられる会社は、たいていブラックです。社員のことを考えていません。
3ヶ月で結果が出たら、誰も苦労しません。
12ヶ月の典型パターン
最初の3ヶ月は様子見です。他のメンバーの空気を見て、まだ自分を出し切れない段階。新しいグループに入ったばかりの人間が、最初から全力で取り組めるわけがありません。
次の3ヶ月(4〜6ヶ月目)で、グループに溶け込みます。懇親会などで古い会員からアドバイスをもらい、議論を深める。それまで独りよがりだったイメージと現実のギャップに、対策ができてくる。自分の思い込みに気づく段階です。
9ヶ月目あたりで社内の環境も整い始め、いよいよ目に見えるツール作りなどに移ります。ここでようやく、具体的な施策が形になります。
そして12ヶ月が経った頃、「売上や利益が目に見えて増えた」という報告をいただきます。
季節変動という見落とし
もう一つ、重要な話があります。季節変動が大きい会社の場合、12ヶ月の数字を見ないと、正しい結果は見えません。
例えば夏に売上が跳ねる業種で、たまたま夏の数字だけを見て「3ヶ月で成果が出た」と喜んでいたら、冬には元に戻っている。一時的な売上の上昇に一喜一憂していては、本当の変化かどうか判断できません。
年間を通して数字を見て、初めて施策の効果がわかります。
「3ヶ月で結果」を謳うスクールの問題
3ヶ月で結果が出ると謳うスクールは、二つのパターンのどちらかです。
一つは、そもそも「結果」の定義が曖昧なパターン。「学びがありました」「気づきを得ました」は結果ではありません。売上が上がった、利益が増えた、社員が定着した——数字で測れるものが結果です。
もう一つは、結果が出やすい人だけを成功事例にしているパターン。すべての準備が整った状態で、最後の一押しだけが必要な人なら、確かに短期間で結果が出ます。でもそれは少数派で、大半の経営者はそうではありません。
RMMSが12ヶ月を基本にしている理由
RMMSは月額制です。最短で1ヶ月からでも参加できます。でも「結果が出るまでに12ヶ月かかる」と、正直にお伝えしています。
短期間で成果を約束した方が、入会は増えるかもしれません。でもそれは嘘になります。嘘をついて入会させても、3ヶ月で結果が出なければ「騙された」と思われるだけです。
「年に4回以上参加できないなら、入会しない方がいいです」——これもRMMSが最初にお伝えすることです。覚悟のない人を入れても、本人にとっても、既存メンバーにとっても、良いことは何もありません。
仲間と呼べる関係は、3ヶ月では作れない
12ヶ月かかる理由は、もう一つあります。
RMMSが言う「仲間」は、お互いの弱さを慰め合う人のことではありません。「それ、違うんじゃないの」と言い合える人。耳が痛くても、会社のために本当のことを言ってくれる人のことです。
できない言い訳を慰め合う場所なら、世の中にいくらでもあります。RMMSは、そういう場所ではありません。
では、そういう関係が3ヶ月で作れるでしょうか。無理ですよね。最初の3ヶ月は様子見だと書いた通り、新しいグループに入ったばかりの人間が、本音をぶつけ合えるわけがありません。半年かけてグループに溶け込んで、ようやく「それ、おかしくないですか」と言える関係が生まれます。
本当の仲間を得るには、時間がかかります。環境に適応する前に焦っても、潰れるだけです。
だから12ヶ月なのです。短期で結果が出るという嘘はつきません。その代わり、12ヶ月後に残るものが、まったく違います。スキルや知識だけでなく、本音で話し合える仲間が残る。これは3ヶ月のスクールでは、絶対に手に入りません。




