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見積もりのときにご依頼分しか見ていないよりは、5年かけてのお付き合いを想定したほうがうまくいく、というお話です。

言われた分だけ機械的に見積もりするケースと提案ができるスキル、売上はこれだけ差が開きます

畳屋にとって「畳を替えたい」というお電話は、畳の依頼です。でもそのお部屋には、襖も障子も壁も湿気の対策も、いずれ要るものが並んでいます。伺う前にそこまで見えているか、畳しか見ていないかで、同じ一件の結果に大きな差が出ます。その日に全部売らなくていい、5年かけてお付き合いしていけばいい、という描き方のお話です。

和室で障子に目を向ける畳店の社長

僕はもともと、実家の畳屋を継いだ人間です。

なので「畳を替えたいんですけど」というお電話は、受ける側として何度も経験してきました。

畳屋の仕事は、たいていお客様からの連絡で始まります。

こちらから売り込みに行くのではなく、お客様のほうから声がかかって、お宅に伺う。

講座でも「僕たちだとお客さんから連絡があるから」と、畳屋の側に立ってお話ししました。

そのとき頼まれているのは、畳です。

「畳を替えたいです」と言われて、畳の見積もりのつもりで伺います。

依頼の中身としては、何も間違っていません。

頼まれたことをきちんとやる、真面目な仕事の仕方ですよね。

畳の見積もりだけを書き込む畳店の社長
頼まれた畳だけを見て、見積もりを書いています

ただ、伺った先の和室を思い浮かべてみてください。

講座では、ここで一つずつ数えてみました。

「襖も替えてほしいじゃないですか」

「障子も張り替えてほしいじゃないですか」

「壁も塗り替えたいじゃないですか」

「意外と湿気も取らなきゃいけなかったりするし」

畳の依頼で上がったお部屋に、これだけのものが並んでいるわけです。

どれも同じお部屋で、畳と一緒に年月を重ねてきたものです。

住んでいるお客様にとっては、いずれ気になってくるものばかりなんですよね。

ざっくり全部を合わせると、200万円くらいの話になってもおかしくありません。

もちろん、お宅によって金額は違います。

それでも、畳の見積もりだけのつもりで伺った一件が、実はそのくらいの大きさを持っているかもしれない。

パッと見てそのゴールが見えているか、畳しか見ていないか。

講座では、ここで結果の差がすごく出る、とお伝えしました。

畳しか見ていなければ、畳の見積もりを出して、その一件は終わります。

次に襖が気になったとき、お客様がどこに電話をかけるかは分かりません。

せっかくお宅に上がらせていただいたのに、それはちょっと寂しいですよね。

誤解のないように言っておくと、襖も障子も壁も、その日に全部売ってきてくださいという話ではありません。

畳を替えたいと呼ばれて、いきなり200万円の話を始めたら、お客様は引いてしまいます。

講座でも「その当日売らなくても、5年間の200万でいいじゃないですか」とお話ししました。

今回は畳を替えて、その先で襖や障子のこと、壁や湿気のことも、そのつど相談に乗っていく。

5年かけて、そのお宅とそこまでお付き合いしていければいいんです。

僕がお伝えしたかったのは、最後にここまでお付き合いできるな、と先にイメージしておくことです。

そう描いてからお宅に上がると、同じ和室でも見え方が全く変わります。

畳だけを見ていたときには素通りしていた襖や障子や壁が、ちゃんと目に入ってくるんです。

しかもこれは、お宅に上がってから考えることではありません。

お電話をいただいた時点で、もう始まっています。

伺って、お話しして、対面でご契約のサインをいただくまで、全部がひと続きの工程です。

玄関を入ってから慌てて考えても、見る範囲はなかなか広がりません。

だから、伺う前にそのお部屋の5年先を描いておくんです。

次に「畳を替えたい」とお電話をいただいたら、ぜひ受話器を置いたところで一度、そのお部屋を思い浮かべてみてください。

Next Step

このお宅の5年先を
一緒に描いてみます

「このお宅の5年先」を誰かと一緒に描いてみたい方は、電話相談からでもお気軽にどうぞ。

RMMSの問題解決ワークでは、会員さんがご自分のお店に来ているご依頼を持ち寄って、参加メンバーみなで一緒に考えています。