今回は、自分の会社のロングセラー商品を長く売っている社長さんに向けたお話です。
何年も売れている商品があると、評判も分かっていますし、どのくらい売れるかもだいたい読めますよね。
そうなると、これはもう出来上がっている、と思いたくなります。
下手に手を入れて、今のお客様が離れてしまったら怖いですから。
その気持ちは、僕もよく分かります。
僕にも、15年くらい同じ名前で続けてきた商品があるからです。
15年同じ名前のロングセラー商品で、僕が講義の冒頭でお伝えしたこと
僕にとってのロングセラー商品は、合宿です。
RMMSの合宿は、経営者の方向けの一泊二日の合宿型セミナーで、ご自分の経営計画を作っていただきます。
毎年、年に何回か開いていて、もう15年くらいになります。
タイトルは細々変えているんですが、呼び名はずっと同じ「合宿」のままです。
繰り返し来てくださる方も多いので、外から見れば、同じ商品を毎年売っているように見えると思います。
2026年4月の回の初日、講義を始める前に、僕は参加者の皆さんにこう前置きしました。
「実は毎回変わってまして」
続けて、こうも言っています。
「ほぼ2、3年に1回実はメジャーチェンジをかなりしてるんでね」

メジャーチェンジというのは、言い回しの手直しくらいの話ではなくて、中身を大きく作り替えることです。
一時期は、仏教の考え方を土台にして話していたこともあります。
それくらい変わってきたので、この日はこうもお話ししました。
「ちょっと一括りにしづらい部分はあるんで」
毎回中身が違うので、これまでの合宿をひとまとめにはお話ししにくいんです。
そして、なぜこの話をしたのかも、そのまま言っています。
「なぜこの前置きを言ってるかというと、今回も凄まじく変わってます」
15年続いてきた講座を、なぜまた変えたのか。
前のやり方で、何か困ることがあったのか。
ロングセラー商品を変える理由は、どこに出ていたのか
前のやり方でも、ご自分の会社の問題が見えて、優先順位がついて、これをやらなければ、というところまでは進むんです。
4月の回では、そのことをこう話しています。
「こうするべきだっていう計画は出るわけですよ」
9月の回でも、同じことを別の言い方で話しました。
「全然成果が上がらないっていう人はかなり少数派なんですね」
「道のりも大体見つかるんですよ」
合宿の中だけを見れば、問題はないように見えますよね。
ところが、そのあとで分かれていくんです。
「ずーっと結果が出ない人と、どんどんどんどん進む人がいてて」
階段の途中にある平らなところを、踊り場といいますよね。
上の階へ行く道は分かっているのに、その平らなところから先へなかなか上がっていけない。
4月の回で僕は、作っていただいた計画は理屈として正しいのに、そういう状態が起きることを、こう話しました。
「理屈的には正しいんですけど」
「踊り場でずっとそっから出てこないっていう現象が起きるわけですね」
計画までご自分で作ったのに、その先へなかなか進めないとしたら、もったいないですよね。
今回の作り替えの理由は、ここにありました。
そこで2026年からは、作業を軽くして、ご自分が今どういう状況にいるのかという現実を受け止める方に時間をかけていただく形に変えています。
作り替えたあとに起きたことの例を一つ挙げると、10何年間ニュースレターはやらないと決めていたある会員さんが、2026年4月の時点でニュースレターを作っていました。
ロングセラー商品をリニューアルすると、前の版はどうなるのか
中身を変えようと思ったときに、もう一つ気になるのが、前の中身をどうするかですよね。
新しくしたら、前の中身はもう使えなくなるんじゃないか、と気になる方もいらっしゃると思います。
僕の合宿では、作り替えるたびに中身の違う版ができます。
2026年9月の回の冒頭で、僕は参加者の皆さんに、まずこうお話ししました。
「内容がどんどん変わっていってるんですけど」
この回には、今年の版のほかに前の版という選択肢がありました。
その前の版で行くかどうかについて、こう続けています。
「そっちで行くかどうかは今すごく迷ってるんですね」
迷っていたのは、今年の版だけだと、いざ進めるときに参加者の皆さんでついて行けない人が出てくるかもしれない、と心配していたからです。
そこに備えるには、予備知識として前の版のほうが必要かもしれない、とも思っていました。
そして参加者の皆さんのお話を聞いたあとで、僕はこう言いました。
「じゃあ両方いっぺんにやりましょう」
こうして9月の回は、作り替える前の版も、今年の版と一緒に使うことになりました。
このときも、呼び名は同じ「合宿」のままでした。
現状維持でいいのでは、と思ったときに
自分の商品について、僕が思っていることがあります。
同じ商品でも、完成として向上を止めるのは絶対にダメです。
年々進歩しないと、現状維持にすらならない、という感覚が大事だと思っています。
ご自分のロングセラー商品があるなら、買ってくださったお客様がそのあと、いつもどの段階で先へ進めなくなっているかを見直してみてください。
そこに、次に変える中身の手がかりがあるかもしれません。
