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伴走している会員さんとの定期ミーティングで、新商品の進め方の話から、自身の失敗談を踏まえ新規事業で気をつけるポイントをお伝えしました。

社員がついていけない!失敗するプロジェクトの始め方

社長が新しいことを始めるとき、先に決まるのは中身ではなく名前だったりします。名前が決まると、社長の中ではもう始まった気になっています。ところが社員さんの手元には、まだ何も渡っていません。説明は3分、材料はなし、それでも社員さんは走り出します。走らせる前に社長が渡しておくべきものは何か、というお話です。

白紙を渡されて首をかしげる社員さんと、先を指さす社長

RMMSには社長の実行力サポートという伴走があって、専任のスタッフが週に1〜2回、社長と一緒に日々の実行を確かめています。

先日、その打ち合わせに僕も入ったときに、ある会員さんが新商品の話をされました。

商品の中身は今日は置いておきます。

面白かったのは、その先なんです。

新商品の話をしているうちに、話題が商品そのものから、進め方のほうに移っていきました。

名前だけ先に決まって、あとは走るだけになっている。

「ありがちですよね」

「ありがちですね」

二人でそう言って笑いました。

商品がどうこうという話ではなくて、プロジェクトの進め方がありがち、という話です。

やらない方がいいと分かっていながら、いろんなことでそうなってしまう。

分かっていてもやってしまうから、ありがちなんですよね。

「ありがちですよね」と会員さんと笑い合う島田光章
分かっていてもやってしまうから、ありがちなんです

ここで僕、人の話として聞いていられなくなりました。

「分かりやすい名前だけ先行して、とりあえず決めるみたいな。僕そういうとこあるんで、よく分かります」

そう言ったら会員さんが笑うんです。

「こういう話すると毎回島田先生が、僕そういうところあるんでって言ってくれます」

毎回言ってるらしいです。

自分では初めて白状したつもりだったんですけどね。

で、白状ついでにうちの話をしました。

うちの社員さんなんか、いい迷惑ですよ。

僕だけで決めていることを、「やるから」って言う。

言われた側は「何を?」ですよね。

これ、よくあります。

勝手に何とかプロジェクトと名前だけ付けて、その名前が先行して走り出す。

打ち合わせで説明するのは3分くらいです。

社員さんからすると、もうちょっと情報くれ、なんですよ。

でも渡せる材料が全然ない。

全然ないのに、うちの社員さんはもう走ってくれてる。

そして終盤になって、こう聞かれるんです。

「最後どうなったらいいんでしたっけ」

「正解はどれでしたっけ」

基本、毎回それです。

会員さんは笑いながら「かわいそう」とおっしゃってました。

笑い事じゃないんですけど、笑うしかないですよね。

なんでこうなるのかを、自分で考えてみました。

名前を決めた時点で、社長の頭の中には絵ができているんです。

こんなお客様に、こんな形で届いて、最後はこうなる。

その絵があるから、名前が付いた瞬間に、もう始まった気になります。

ところが社員さんに渡ったのは、看板だけ。

看板の裏側にある絵は、社長の頭の中にしかありません。

社員さんは看板を持って走りながら、その絵を想像で描いていくことになるんです。

想像で描いているので、進めば進むほど、社長の絵とズレていきます。

だから終盤で「正解はどれでしたっけ」になるんですね。

これは社員さんの理解力の問題ではなくて、僕が渡していないだけの話です。

考えてみたら、名前というのは中身を一言に縮めたものですよね。

縮める前の中身を持っている人にとっては、名前だけで全部が思い出せます。

持っていない人にとっては、ただの言葉です。

その言葉を渡して「やるから」と言われたら、走るしかない。

走ってから、渡されたのが言葉だけだったと気づくんです。

じゃあ、名前より先に何を渡すべきか。

それは「最後どうなったら終わりか」だと思っています。

社員さんが終盤に聞いてくるのがまさにそれで、つまり最初に一番欠けていたものがそれなんですよね。

どんな状態になったらこのプロジェクトは終わりなのか。

何ができていたら正解なのか。

これを名前より先に、社員さんに渡しておく。

説明が3分しか取れないなら、その3分を名前の説明ではなく、終わりの姿の説明に使う。

名前はあとから、社員さんと一緒に付けたっていいんです。

僕もこれを毎回言ってるらしいので、偉そうなことは言えません。

ただ、社員さんに「正解はどれでしたっけ」と聞かれたことがある社長さんは、多分僕と同じ癖をお持ちです。

次に「あれ、やるから」と言いそうになったら、その前に一つだけ、最後どうなったら終わりかを口に出してみてください。

Next Step

始める前に決めておくことを
案件に合わせて整理します

名前を付ける前に終わりの姿を決めておきたい方は、お気軽にどうぞ。

RMMSの問題解決ワークでは、こういう「始める前に何を決めておくか」も、会員さんの案件に合わせて参加メンバーみなで一緒に整理しています。