2026年の8月、熊本地震のチャリティーセミナーを開きました。
この会は、RMMSの会員さんだけの集まりではありません。
普段お付き合いのない畳屋さんにも声をかけて、来ていただきました。

その翌日が、月に一度の問題解決ワークです。
会員さんが今困っていることを持ち寄って、参加メンバーみんなで解決していく会ですね。
その冒頭で、僕は会員さんに謝りました。
何を謝ったのか。
正直に書きます。
それまでの僕は、会員さんに対してこう思っていたんです。
「え、まだやってないんですか」
「その説明、何回目でしたっけ」
口には出さなくても、顔には出ていたと思います。
ところが、前日のアンケートを集計してみたら、そんな自分が恥ずかしくなりました。
会員さんは優れているということを痛感しました。
自分は何もわかってないんだな、池の外ってそうなんだなって。悪口じゃないですよ。
池というのは、RMMSのことです。
僕は毎月、池の中にいる人とばかり話しています。
だから池の中の水準が、業界の普通だと思い込んでいたんですね。
外の畳屋さんが今どこにいるのか、実はちゃんと見ていませんでした。
見ていなかったから、目の前の会員さんに「遅い」と感じていたわけです。
ぬるま湯に浸かっていたのは、会員さんではなくて僕のほうでした。
では、そのアンケートの中身をお話しします。
セミナー当日、スマートフォンで回答いただけるフォームをお渡ししていました。
どんな集客をやっているか。
今も続けているのか、やめてしまったのか、そもそも手を付けたことがないのか。
答えてくださった24名のうち、畳表を扱っている21名で比べます。
RMMSの会員さんが11名、会員以外の方が10名。
同じ畳の業界で、同じ日に、同じ設問に答えていただいた数字です。
数えたのは、続けていて、手応えがあると答えた方です。
まず、既存のお客様へのハガキDMです。
会員さんは11名のうち9名。
会員以外の方は、10名のうち1名でした。
次にニュースレター。
会員さんは11名のうち7名。
会員以外の方は、10名のうち0名。
出したことがある、という方すらほとんどいらっしゃいませんでした。
もう一つ、イベント出店や見学会です。
会員さんは11名のうち6名。
会員以外の方は10名のうち2名でした。
前日の会場では、僕はこの差を控えめにしか言いませんでした。
初めて来てくださった方を前にして、数字を突きつけるわけにはいきませんからね。
でも翌日、会員さんだけの部屋で改めて集計を並べてみたら。
控えめどころか、圧倒的な差でした。
会員さんは遠慮がちに「ハガキなんて、みんなやってますよね」とおっしゃるんですが、みんなではないんです。
半分以上が出し続けている側と、ほとんど誰も出していない側。
同じ業界の話とは思えないぐらい、分かれていました。
なぜここまで分かれるのか。
ハガキもニュースレターも、一回出して終わりのものではありません。
毎月、あるいは季節ごとに、同じお客様へ何度も届けるものです。
続けている人にとっては、それが当たり前です。
会員さんが「まだやってないんですよ」と言うのも、当たり前だから。
僕はそれを言葉どおりに受け取って、遅いな、足りないなと不満を持っていました。
ここで一つ、誤解しないでいただきたいことがあります。
ハガキを出している店が、出していない店のお客様を奪いに行っているわけではありません。
続けている店には、続けているぶんだけ、お客様のほうから声がかかるようになります。
一方で動いていない店からは、お客様が少しずつ減っていきます。
これを離脱といいます。
あなたの店はどちら側でしょうか。
既存のお客様に、ハガキを今も出していますか。
ニュースレターを出したことがありますか。
この二つに「はい」と答えられるなら、少なくともこの21名の中では、続けている側の一群に入っています。
「一度も出したことがない」なら、会員以外の10名の大半と同じ場所に立っています。
どちらが偉いという話ではありません。
ただ、自分が今どこに立っているかを知らないままだと、遅れを取っていることにも気づけないんです。
気づかないまま数年たつと、もう追いつけない差になっています。
