「インスタ、頑張って続けているんです。でも、地元のお客様には全然見つけてもらえなくて」。こういう相談を、私はよく受けます。
投稿を毎日続けて、写真も工夫して、フォロワーも少しずつ増えてきました。ところが、肝心の「地域名+業種」で検索してみると、自分の店がまったく出てきません。せっかく地元で商売をしているのに、地元の人にすら見つけてもらえない。これ、かなりもどかしいですよね。
こういう時、多くの方がまず疑うのがハッシュタグです。「タグの数が足りないのでは」「アカウント名に地域を入れれば順位が上がるのでは」。私のところにも、同じような質問がよく届きます。
先日の問題解決ワークでも、ある地方で地域密着の商売をされている社長から、まさにこの相談がありました。今日は、その場で私が整理した内容を、開催レポートとして紹介します。
地域名で検索しても、自分の店が出てこない
相談の内容はシンプルでした。地域名と業種名で検索しても、自分のアカウントが出てこない。アカウント名に地域を入れると順位が上がると聞いたが、本当なのか。多くの社長が、SNS集客で一度は突き当たる壁です。
こういう相談を受けると、たいていの方はタグの付け方や、アカウント設定の細かい部分に原因を探しにいきます。真面目に投稿を続けている方ほど、そうなりがちです。でも今回、私が最初に伝えたのは、その探し方自体を見直しましょう、ということでした。

ハッシュタグは、もう効きません
まず確認したのは、ハッシュタグはもう検索対象として機能していない、ということです。以前は、タグを付けるほど見つけてもらいやすくなると言われていました。ところが今は、プラットフォーム側が、タグの多用そのものを推奨していません。3つ以上付けると、むしろ評価を下げるとまで言っています。
ですから、タグを増やして順位を上げようとする発想自体が、もう成立しないんです。「もっとタグを付けなきゃ」と手間をかけていた方は、その努力の方向を変える必要があります。がんばる方向がずれていただけで、努力が足りなかったわけではありません。
効くのは、本文に文章で地名を入れること
じゃあ、どうすればいいのか。答えは、投稿本文(キャプション)に、地名を文章として書き込むことです。
ここで注意したいのが書き方です。正式な住所表記のままだと、検索で使われる短い地名とは一致しないことがあります。正しく書いているつもりでも、検索する側が使う言葉と、微妙にずれてしまうんです。ですから、投稿の冒頭部分に、店名・地域名・業種名など、検索されたいキーワードを含めた1行を入れておきます。長い住所表記に埋もれさせず、検索されそうな言葉を前に出すんです。これだけで、見つけてもらえる確率が変わってきます。
キャプションは「読ませる文章」であると同時に、「探されたときに引っかかる文章」でもあります。両方の役割を、同じ本文の中で担わせるという発想です。

変えるのはプロフィールとアカウント名だけでいい
ここまで聞くと、「じゃあ投稿の書き方を全部変えないと」と身構える方もいます。でも、そこまでする必要はありません。
変えるのは、プロフィールとアカウント名だけで十分です。地域名や業種名を分かりやすく入れたプロフィールにしている例もあり、参考になります。一方で、投稿本文をハッシュタグの羅列に戻す必要はありません。むしろ、文章を整えて投稿する今のやり方の方が、本来は正しいんです。せっかく丁寧に文章を組み立てているのに、そこを崩してタグだらけに戻すのは、むしろ後退になります。
そしてもう一つ、大事な判断をお伝えしました。検索順位だけをとにかく上げたいなら、最終的には有料広告しか手段がありません。ただ、すでにフォロワーもいる状態なら、わざわざ広告を打つことが最優先の課題ではありません。今のままで十分、というのが私の結論でした。
「もっとやらなきゃ」と焦っている方には、拍子抜けする答えかもしれません。ですが、今すでにできていることを崩してまで手を広げる必要はない、と判断することも、立派な戦略のひとつです。
「ハッシュタグはもう効かない」から持ち帰ること
この相談から持ち帰ってほしいのは、次の3点です。ハッシュタグに頼らないこと。地名は本文に文章で書くこと。そして、変えるのはプロフィールとアカウント名だけで、今の運用を壊さないことです。
SNS集客がうまくいかないと、つい「もっとやらなきゃ」と手を広げたくなります。投稿の頻度を増やしたり、タグを盛ったり、慣れないことに手を出したり。でも今回のように、やることを絞り込んで「今のままで十分」と判断できる場面もあるんです。何を変えて、何を変えないか。その線引きができると、無駄に手を広げずに済みます。
自社のSNS運用が、いま何を変えるべき段階なのか。それとも、実はもう変えなくていい段階なのか。一人で判断がつかないときは、一度、あなたの投稿を一緒に見せてください。
