お客様に結果が出て、ご本人がそれを周りの人に伝えてくれる。
商売をしていて、これほど嬉しいことはなかなかないですよね。
ある方の伴走支援の相談をお受けしていて、この話になりました。
その方は、お客様をオンラインで指導する仕組みを新しく作ろうとされています。
願いは、お客様が喜んで目標を達成されることです。
そのうえで、こうおっしゃいました。
「その達成したことを、いろんな方に伝えてもらったら、それはもう、僕としては嬉しいです」
結果を共有していただけて、なぜうまくなったのかという話がこの指導につながっていけば、一番ハッピーだ、というお話でした。
ただ、ここで一つ迷いが出てきます。
「これを、僕からお願いする形になるんですかね」
結果が出て喜んでいるお客様に、こちらから「周りに伝えてください」と切り出す。
お世話になっている相手から頼まれたら、お客様も断りにくいだろうな、と僕は思います。
僕が頼む側でも、ちょっと言い出しにくいですね。

インスタへの投稿をお願いする前に、僕がお聞きしたこと
そこで僕は、頼み方の話をする前に、こうお尋ねしました。
「何を渡されたら、向こうは何も言わなくても喜んで友達に送ります?」
続けて、「まず何のツールで送ります?」とも聞きました。
その方の答えは「SNSとかですか」でした。
SNSにもいろいろありますから、中でも特にどれだと思うかを重ねて聞くと、「インスタグラムですか」と返ってきました。
では、こちらからお願いしなくても投稿していただけるとしたら、何を渡したらいいのか。
話をそこへ進めると、その方の答えはこうでした。
「難しいです」
僕は言い方を変えて、もう一度お聞きしました。
何かがこちらから届いて、お客様が「わあ嬉しいこれインスタに投稿しよう」となる、という場面です。
その方の考えは、こうでした。
お客様と向き合って指導している分、お客様のほうから結果の報告をくださる。
だから、SNSでも投稿してくれるんじゃないか。
ただ、そう話されたあとに、こう続きました。
「いや分からない、難しいですね」
僕は、報告をいただくことと、インスタに載せていただくことは、お客様にとって少し違うと思います。
報告は指導してくれた相手に送るものですが、インスタは友達や知り合いの目に触れます。
いきなり聞かれて、すぐ答えが出る問いではないんですよね。
インスタに投稿してもらうなら、画像と動画のどちらを渡すのか
そこで次に確かめたのが、載せる先のことでした。
ストーリーズには文字だけで作る機能もありますが、ふつうの投稿は写真か動画を付けて出すものですよね。
僕はその方にこう聞きました。
「そうすると必然的に画像か動画を渡さないと、投稿してくれないってことですよね」
「はい」
考えてみれば、お客様がいくら喜んでいても、手元に載せる写真や動画がなければ投稿にはなりません。
では、画像と動画のどちらなのか。
「どっちでしょう」と聞くと、その方はこう答えてくださいました。
「動画がいいんじゃないですか」
「僕も動画がいいと思います」
そこで僕は、さらに聞きました。
「どんな動画を渡されたら、嬉しくなってシェアしたくなりますか」
SNSに投稿したくなる動画と聞いて、出てきた形
ここから、その方はこう話してくださいました。
まず、お客様の動画をいろいろと、その方が貯めておく。
うまくいった場面だけでなくていい。
「ミスもしてもいい」とのことでした。
そして最後には、目標を達成した場面まで入れて、おめでとうの言葉を添える。
いいのも悪いのも、動画の中に全部入れる。
そのあと、ビフォーアフターの形でもいいですね、という話にもなりました。
最初はこうでした、それが今はこうなりました、おめでとうございます、という動画を、お客様にプレゼントするという形です。
僕はこの動画を、お客様がご自身の一番いい結果を更新するまでの記録として、こう呼びました。
「ベスト更新までのヒストリー動画ですね」
最初はうまくいかなかった頃から、最後に目標に届いた場面まで、結果の数字と一緒に見ていただく。
そうすればお客様は感動してくれるじゃないですか、と僕が言うと、その方は「いやそうです」と答えてくださいました。
そのとおりだ、というお返事です。
こうしたお話が出てきたのは、載せる先を確かめて、動画にしようとなったあとのことでした。
インスタに投稿してもらう動画の素材は、日々の指導でどう集めるのか
動画の形が見えたところで、僕はその先の話をしました。
「ヒストリー動画をできる状態まで、指導していかなきゃいけないんで」
「日々の指導ではどうやったら、その素材が集まるんでしょう」
「そして結果が出るんでしょう」
この動画は、お客様に結果が出て、はじめて最後の場面が入ります。
僕が気になるのは、最初の頃の映像です。
うまくいかなかった頃の姿は、あとから撮り直すことができないですよね。
結果が出てから「さあ動画を作ろう」と思い立っても、手元に残っていないわけです。
相談の時点では、まだ案の段階でした。
実際にお客様へお渡しするかどうかも含めて、その先の話でした。
指導の商売でなくても、お客様に結果や変化が出る商売なら、同じように考えられると思います。
お客様にインスタへ投稿してもらいたいと思っているなら、お願いの言葉を考える前に、一度思い浮かべてみてください。
ご自身のお客様は、どこに、何の形で載せるでしょうか。
