自分なりに工夫したのに、なぜか結果が落ちた。そういう経験、ありませんか。
今回は、僕が渡した型がそのまま当たった話と、途中で少し直したせいで外れていった話です。どちらも同じ日に、同じ内容をお伝えしています。だから、教え方が良かった悪かったという話ではありません。
同じ型を渡して、結果が割れました
先に前提をお伝えします。1day集客で、施工事例のブログをどう書くかという話をしました。畳店さんの場合、ブログの中身は2階建てです。
- 申し込みまでの不安な部分(頼んだらどうなるのか、いくらかかるのか)
- 施工事例(実際にやった仕事)
このうち施工事例のほうで、タイトルの付け方に型をお渡ししました。
丁名・工事の品目・ヘリの品番を、3つとも入れる
型の中身は単純です。タイトルに、次の3つのキーワードを入れて、その内容について書く。
- 丁名(どこの町でやった仕事か)
- 工事の品目(畳の表替えなのか、襖なのか、クロスなのか)
- 使ったヘリの品番
これだけです。テクニックでもなんでもありません。畳ドーン、襖ドーン、クロスドーン、しかも品番ドーン。それをブレずに、毎回そのまま出す。
1文字も変えずに続けた方は、売上が上がりました
この型を、そのまま続けた方がいます。なぜ効くのかを考えず、僕が言ったからそのままやった。「一切考えないでやるでしょ。言われたから」という状態です。
結果として、そのパターンが全部当てはまるようになって、売上が上がりました。書く力が特別だったわけではありません。言われたとおりに出し続けただけです。
短くした方は、じわじわ離れていきました
もう一方の方は、型を受け取ったあとで少し考えました。「品番まで入れると、タイトルが長すぎるんじゃないか」と。
これ、まっとうな感覚だと思います。僕だって、長いタイトルはかっこ悪いと思います。読みにくいし、素人くさく見える。
そこで「ちょっと短くしようかな」と削った。すると、だんだん結果から離れていきました。一気に落ちるわけではないんです。じわじわ、気づかないくらいの速度で離れていく。
これが厄介なところで、離れていることに気づけないんですよね。急に落ちれば「何かおかしい」と分かります。でも、じわじわだと「そもそもブログってこんなものか」で終わってしまう。
なぜ、工夫すると外れるのか
じゃあ、なぜ削っただけで結果が落ちるのかって話ですよね?真面目な人ほどこうなるので、性格の問題ではないんです。
3つの言葉は、揃ってはじめて当たります
丁名だけが入ったタイトル。品目だけが入ったタイトル。品番だけが入ったタイトル。
どれも間違いではありません。ただ、探している人には当たらないんです。
畳の表替えを考えている人は、自分の町の名前と、やりたい工事と、気になっている品番で探します。3つが揃っているページだけが、その人の目の前に出る。1つ削ると、その1つを頼りに探している人が、こちらを見つけられなくなります。
言い換えると、3つで1組の鍵なんです。1本抜いた鍵は、短くて持ちやすいけれど開きません。

「◯◯町のリフォームしました」では、中身が想像できません
短くしたときに何が起きるのか。たいてい、こうなります。
「◯◯町のリフォームしました」
すっきりしていますよね。でも、これを見た人は何の工事か分かりません。畳なのか、水回りなのか、外壁なのか。自分に関係のある話かどうかを判断できないので、開かないんです。
書いた側は、中を読めば分かると思っています。読んでもらえる前提で削っているんですよね。開いてもらう前の勝負なのに、開いたあとの話をしてしまっているわけです。
削っていいのは、どれが効いているか分かってから
僕は「工夫するな」と言いたいわけではありません。順番の話をしています。
型どおりに出して、結果が出る。そのあとで、どのキーワードが効いているのかを見て、削る。この順番なら、削っても壊れません。
逆に、結果が出る前に削ると、何が効いていたのか永久に分からなくなります。外れた原因が、削ったせいなのか、そもそも型が合っていなかったのか、切り分けられませんから。
経営と同じ原理ですよね。うまくいっていない状態で施策を2つ同時に変えると、どちらが効いたのか誰にも言えなくなる。
工夫しないための決めごと
とはいえ「工夫するな」と言われて我慢できる人って、あまりいませんよね。僕も無理です。なので、我慢に頼らない形にします。
最初は判断しない、と決めておく
いちばん効くのは、判断そのものを予定から外してしまうことです。
型をもらった日に、こう決めておく。最初の何本かは、良し悪しを考えずに型のまま出す。考えるのは、そのあと。
そうなんです。やる気の問題ではなく、決めごとの問題なんです。判断していい時期をあらかじめ決めておけば、途中で迷わなくて済みます。
長い・格好悪いは、直す理由になりません
削りたくなる理由は、だいたい2つです。長いから。格好悪いから。
どちらも、読み手が探すときの都合ではありません。書き手の美意識の話です。
余計なことはしません。ここで手を入れないと決めておくだけで、結果はずいぶん変わります。
迷ったら、自分で決めない
それでもどうしても気になる、というときがあります。そのときは自分で決めないでください。
タイトルが長すぎて点数の低いものは、こちらに回してもらって構いません。そのために僕らがいます。一人で抱えて、なんとなく短くして、なんとなく結果が落ちるのがいちばんもったいない。
型を渡された側は、その型がなぜ効くのかを知りません。知らないまま手を入れると、効いている部分を削ってしまうことがある。それは能力の問題ではなく、情報を持っていないだけなんです。
だから最初のうちは、判断を手放してみてください。つまらないと思います。でも、つまらないやり方でちゃんと結果が出たあとなら、工夫はいくらでもできますから。
