「Web集客、そろそろちゃんとやらないと」。頭では分かっているのに、いざ手をつけようとすると止まってしまう。そういう社長は、本当に多いんです。
ブログ、LINE、Instagram、YouTube、フォローの仕組み、ニュースレター、チラシ。やったほうがいいと言われるものは山ほどあります。でも、全部やる時間はありません。じゃあ何から、と考えたところで手が止まります。そうして気づけば、まわりに置いていかれている気がして焦るんですよね。
先日、私が主宰しているある勉強会で、参加者みんなの施策の進み具合を1週間かけて追いかけてみました。やっている人と止まっている人の差が、どこから生まれているのか。それがはっきり見えたので、今日はその開催レポートとして紹介します。
思いつきで始めた「定点観測」
きっかけは、参加者の一人が出してくれたアイデアでした。「みんな、施策をどこまでやれているのか、いっぺん確認してみませんか」と。それでアンケートを組み、勉強会の参加者全員に、自分の施策の実施状況を書き出してもらいました。
面白かったのは、期間を1週間と区切ったら、全員がちゃんと期間内に回答してきたことです。前は、こういう頼みごとをしても半分も返ってきませんでした。それが今回は全員です。「締め切りを切って追う」だけで、行動する人の割合はここまで変わるのかと、まず入り口で手応えがありました。
これは一回で終わりにせず、これから定期的に同じ観測を続けていくつもりです。売上の推移と重ねて見ていけば、どの施策がどう効いているかも、だんだん見えてくるはずです。今回はその第一回、いわば定点観測のスタート地点です。
ブログの「記事数」で、くっきり差がついた
集計してみて、一番くっきり差が出たのがブログの記事数でした。何百本と積み上げている人から、まだ一桁という人まで、同じ勉強会の中でここまで開くのか、というほどの幅がありました。

そして、これがただの「ブログの得意・不得意」では終わりませんでした。記事数が多い人は、ほかの施策もちゃんとやれています。ところが記事数が少ない人は、ほかも止まっています。きれいに、そうなっていたんです。
だから私は、その場でこう言いました。ブログも書けない人は、何もできない傾向がある、と。冷たく聞こえるかもしれませんが、責めているのではありません。ブログという一番地味で、誰でもできて、でも続けるには気合いがいる作業。そこをやりきれるかどうかが、そのまま「施策をやりきる力」を映してしまう、という話です。記事数の格差は、実施力の格差だったんです。
やれている人は、ワンセットで揃っていた
記事数の多い人たちを見ていくと、もう一つ共通点がありました。ブログだけが突出しているのではなく、他の施策までひとそろい、揃って回しているんです。
具体的には、買ってくれたお客様への3日・7日・21日のフォロー、定期的なニュースレター、そして地道な折込チラシです。この「ブログ・フォロー・ニュースレター・チラシ」がワンセットで動いているのが、上位の人たちの姿でした。どれか一つが飛び抜けているのではなく、全部が「まあ、やってますよ」という顔で並んでいるんです。
逆に、放置されがちな施策もはっきりしました。アカウントだけ作って止まっているものの代表がTwitterで、多くの人が持ってはいるけれど動かせていません。そして、労力の重さから敬遠されていたのがポスティングです。つまり、みんな「やったほうがいいもの」の順番を、無意識にちゃんと選び取っていたんです。効くところから手をつけ、重すぎるところは後回しにしていたわけです。
「何から」の答えは、一番地味なところにある
ここまで見てくると、冒頭の「何から手をつければいいか分からない」への答えが、見えてきます。派手な新しい施策からではありません。まずはブログを書ききること。次に、買ってくれた人へのフォローを仕組みにすることです。この一番地味な二つを回せるようになった人が、結果的に他も回せていた、という順番です。
「ブログなんて書けない」と言う気持ちは分かります。でも、そこで止まっている限り、その先の施策もたぶん止まります。書けるようになった人から、フォローもニュースレターも自然と回り出すんです。今回の観測は、それを目の前で見せてくれました。
だから、あれこれ全部を一気に始めなくていいんです。まず一本書き、次の一本を書き、それを続けられる自分をつくっていく。この順番さえ間違えなければ、「何から」で立ち止まる時間は、確実に短くできます。
おわりに
「やることが多すぎて動けない」。その感覚は、能力の問題ではありません。優先順位が整理できていないだけ、というケースがほとんどです。今回の1週間の観測でも、差がついていたのは才能ではなく、「地味な一手を続けられたかどうか」でした。
自社の場合、まず何から着手すべきか。ブログなのか、フォローの仕組みなのか、それとも別の一手か。それは、いまの状況を並べて話してみると、驚くほどあっさり決まることが多いんです。一人で全部を前に固まってしまう前に、よかったら一度、優先順位を一緒に整理させてください。

