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納品後いただくたった一枚の用紙が今後の売り上げを決めています。

購入後アンケートでその後の売り上げが変わる理由

アンケートは、批判を受け付けてこちらが読んで反省するための紙だと思われています。しかし実際には異なります。実はそもそも嫌なことを書くかたはごく少数。現実はお客様ご自分で書かれた良い内容がそのまま印象として残り心に残ります。そしてその好印象が次の購入に繋がるのです。

お客様がアンケート用紙に記入し、担当者が少し離れて待っているイラスト

「アンケートなんて、悪いこと書かれるだけでしょう」そう思って、取っていない方が多いです。気持ちはわかります。お金をいただいたあとに、お客様から採点される紙を、自分で配りに行くわけですから。

今回は、ご購入の後にアンケートを取ると、なぜその後の売り上げが変わるのか、という話です。

先日、セミナーで講師をしたときに、本編とは関係のないところで脱線して話した内容です。身内向けのセミナーばかりやっているせいで、よそ行きの喋り方がどうもできません。なので途中、口の悪いところが出てきます。その辺は大目に見てください。

先に数字だけ言っておきます。アンケートの自由記入欄に悪口を書く人は、どんなに多くても20人に1人を超えません。僕の感覚だと、200人に1人くらいです。残りの方は、良いことを書いてくださいます。そして、その良いことを書いた一文が、次の注文を連れてきます。

お客様が書いた一文が、その人の記憶を上書きする

「うわ、あいつ髭も剃ってねえわ」と思っていた人が「とっても清潔な方でした」と書く

たとえば、朝バタバタしていて髭を剃り忘れたまま、お客様のお宅へ納品に行ったとします。お客様は、玄関でこちらの顔を見た瞬間に思います。「うわ、あいつ髭も剃ってねえわ」こちらは気づいていません。ニコニコ納品して、帰ります。

数日後、そのお客様にアンケートが届きます。一番下に自由記入欄があります。さて、何を書かれるでしょうか。

「髭くらい剃ってこい」とは、まず書きません。「とっても清潔な方でした」と書くんです。

嘘みたいでしょ?でも、まともな方はそう書くんです。セミナーの会場でも、同席していた会員さんを例に出して、こう言いました。「たとえばこの方のこと、正直イマイチだなと思っていたとしても、とてもいい方です、って書くんです」人間って、そういうものなんです。お金を払った相手について、わざわざ悪く書きたい方は、ほとんどいません。だから自由記入欄には、思っていたことより、ちょっと良いことが書かれます。

読み返して自分を学習させるのは、こちらではなく書いたご本人

ここからが、アンケートの本当の働きです。多くの方は、アンケートを「お客様の声をこちらが読んで、反省するための紙」だと思っています。違います。効果はむしろ、お客様の記憶に働きかけるのです。

人は、自分で書いた文章を、自分で読みます。書きながら読んで、書き終わってからもう一度読みます。で、自分が書いた内容で、自分を学習させてしまうんです。

髭が気になっていたはずのお客様が、「とっても清潔な方でした」と自分の手で書く。すると、その方の記憶の中では、うちの担当者はもう清潔な方に変わっています。髭のことは本人の中で薄れていって、代わりに、自分で書いた「清潔な方」が印象として残ります。

こちらが読んで反省するより先に、書いた側の印象が書き換わっています。だから商品のアンケートは、そういう意味で非常に重要なんですよ、と会場でも言いました。お客様の声を集める紙であることは変わりません。ただ、こちらが受け取って活用するというより、お客様の記憶を良い方へ寄せる紙なんです。

だから2回目の注文を決める、商品品質より大切なもの

ここまで来ると、なぜ売り上げが変わるのかが見えてきます。次に同じような困りごとが起きたとき、お客様が思い出すのは、髭を剃り忘れた担当者ではありません。自分で書いた「とっても清潔な方」です。思い出す相手が良い印象のままなら、電話をかける先はそこになります。

ご購入の後のアンケートを取ると、後の売り上げが変わって、2回目のオーダーに大きく影響する。セミナーで言ったのはこういう意味です。どんな商品でも、必ず取ってください。

納品した瞬間に商品を見て、2回目の注文が決まるわけではありません。リピート購入は、お客様が自分の言葉で一文書いたときに、決まります。その仕組みを用意するかどうかは、こちら次第です。

悪口を書く人は、多くても20人に1人しかいない

体感では200人に1人、0.4%くらい

「そうは言っても、書く人は書くでしょう」はい、います。ただ、数がぜんぜん違います。

まともな方は、アンケートの記入欄に「あの人大嫌い」とは書きません。どんなに多くても、20人に1人を超えることはないです。いや、もっと少ないです。数えて統計を取ったわけではなくて、僕の肌感覚の話ですが、200人に1人くらい。割合にすると0.4%くらいしかいません。

200人にアンケートをお願いして、悪口が1枚返ってくるかどうか。残りの方からは、「いい商品をありがとう」とか「とっても気に入ってます」とか、そういう一文が返ってきます。その一文を書いた方の記憶の中で、さっきの上書きが起きています。悪口1枚を怖がっている間に、その何十倍もの方の記憶が良い方へ動いているんです。

その1人とは、どのみち商売の話が続かない

では、その200人に1人の方はどうするのか。何もしなくていいです。その方とは、そもそもお付き合いができないからです。

こちらが商品を納品して、お金をいただいて、その上で自由記入欄に「あの人大嫌い」と書く。そこまでの方と、次の注文の話ができると思いますか?できないですよね。だから、いいんです。

会場では、こう言いました。「あ、頭おかしいんだな、って思えばいいんです。十中八九」言い方は悪いですが、そういうことです。悪口を1枚もらっても、残りの方の記憶は、ちゃんと清潔な方に書き換わっています。1枚のために残りの方を疑う必要はどこにもなくて、残りの方に向けて、次の話を始めればいいんです。

1年に何人かは、いる。それでいい

商売を続けていれば、そういう方は1年に何人かはいます。それでいいんです。

アンケートを取らない理由が「悪いことを書かれるのが怖いから」だとします。その怖さは、200人に1人のために、残りの方に起きるはずだった上書きを全部手放している、という意味です。悪口を書く1人を避けるために、良いことを書いてくださる方の記憶まで、書き換わらないままにしておく。これ、もったいないを通り越して、損してます。

1年に何人かの悪口と、その何十倍もの「気に入ってます」。どちらを取るか、というだけの話です。取ってみたら、悪口の枚数の少なさに、たぶん拍子抜けしますよ。

僕が聞いているのは、仲良くなれる方かどうか

名前と生年月日だけの様式では、お客様の中に何も残らない

では、何を聞けばいいのか。よくあるのが、表の面がまるごと個人情報記入欄になっているアンケートです。お名前、生年月日、そういう欄ばかり。どこかで見た様式を、そのまま真似して作ってしまうんですね。

お名前も住所も、請求書の宛名でもう分かっています。記入していただいても、こちらの名簿が増えるわけでもありません。お客様が自分の印象を書き換える一文を書く場所が、その様式にはどこにもありません。それでは2回目の注文は増えないんです。聞くべきなのは、その方と仲良くなれるかどうか、そこです。

自由に書ける一行を、必ず残しておく

様式の話に戻ります。個人情報の欄を減らして、その代わりに、自由に書ける欄を必ず残してください。何を書いてもいい欄です。

ここに、「いい商品をありがとう」と書いてくださる方がいます。「とっても気に入ってます」と書いてくださる方もいます。何を書いてくださるかは、こちらでは決められません。決められないから、いいんです。お客様がご自分の言葉で書いた一文だから、ご本人の記憶に残ります。こちらが用意した選択肢に丸をつけただけでは、その方の中で動くものがありません。自分の手で書いた一文だけが、その方の印象を書き換えます。

仲良くなれる方が見つかったら、その先の話ができる

僕がアンケートで聞いているのは、結局のところ、この方と仲良くなれるかどうか、その一点です。仲良くなれない方も、いますよね。そういう方もいる、と思えばいいんです。アンケートは、仲良くなれる方を探すために取っています。

自由記入欄に「とっても気に入ってます」と書いてくださった方は、もう仲良くなれる方です。その方には、次のご案内を気持ちよく送れます。こちらも、その方の言葉を読んでいるので、顔を思い浮かべながら書けます。

納品して、お金をいただいて、それで終わり。これだと、次の注文はお客様の記憶頼みです。納品して、アンケートを取って、自由記入欄に一文書いてもらう。これで、次の注文は、お客様が自分で書いた一文が連れてきてくれます。

どんな商品でも、ご購入の後のアンケートは必ず取ってください。それで、後の売り上げが変わります。

こういう話は、RMMSの問題解決ワークで、参加者お一人ずつの商売に合わせてやっています。まずは次のご納品から、自由記入欄のある一枚を添えてみてください。ぜひお試しください。